カバサールとは?不妊治療や採卵後に処方される理由と副作用を解説

「採卵後にカバサールを処方されました」
「プロラクチンの値は正常なのに、なぜ飲むのでしょうか?」
「カバサールにはどのような効果があるのですか?」
不妊治療を受けていると、「カバサール」というお薬が処方されることがあります。
カバサールは、ホルモンの働きに関係するお薬ですが、不妊治療では目的によって使われ方が異なります。
今回は、カバサールの作用や処方される理由、副作用、服用時の注意点についてご紹介します。
カバサールとは?
カバサールは、カベルゴリンを有効成分とするお薬です。
ドパミン受容体作動薬と呼ばれる種類に分類され、脳の下垂体から分泌される「プロラクチン」というホルモンを抑える働きがあります。
不妊治療では、主に次のような目的で使用されることがあります。
-
高プロラクチン血症の治療
-
採卵後の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防
同じお薬でも、処方される理由が異なることがあるため、ご自身の治療でどのような目的で使われているのかを理解しておくことが大切です。
プロラクチンとは?
プロラクチンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンです。
主に出産後の母乳の分泌に関わり、妊娠中や授乳中には大切な役割を担っています。
一方、妊娠・授乳中ではない時期にプロラクチンの値が高くなると、月経周期や排卵に影響を与えることがあります。
このように、血液中のプロラクチンが高い状態を「高プロラクチン血症」と呼びます。
プロラクチンが高いと妊娠に影響するの?
プロラクチンが高い状態では、排卵に関わるホルモンの働きが抑えられることがあります。
通常、脳の視床下部からはGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)が分泌されます。
このホルモンの働きによって、下垂体からLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌され、卵胞の発育や排卵が調節されています。
しかし、プロラクチンが高くなると、この仕組みに影響が生じる場合があります。
その結果、次のような症状が見られることがあります。
-
月経不順
-
排卵障害
-
無月経
-
妊娠していない時期の乳汁分泌
ただし、プロラクチンが高いからといって、すべての方に排卵障害が起こるわけではありません。
また、プロラクチンの値はストレスや睡眠、服用している薬などによって変動することがあります。
検査結果については、医師の説明を受けることが大切です。
不妊治療でカバサールが処方される2つの理由
1. 高プロラクチン血症の治療
カバサールは、プロラクチンの分泌を抑えることで、高プロラクチン血症の治療に使用されます。
プロラクチンが高いことによって排卵に影響が出ている場合には、値を適切に調整することで、排卵機能の改善が期待されます。
ただし、原因や症状によって治療方法は異なります。
服用量や服用期間については、必ず処方医の指示に従ってください。
2. 採卵後のOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の予防
体外受精で採卵を行う際、卵巣が排卵誘発剤に強く反応すると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起こることがあります。
OHSSでは、卵巣が腫れたり、お腹に水がたまったりすることがあります。
症状が強い場合には、医療機関での治療が必要になることもあります。
カベルゴリンには、OHSSに関わる血管の透過性を抑える作用があり、OHSSのリスクが高いと判断された方に、予防目的で使用されることがあります。
なお、OHSS予防目的での使用は、高プロラクチン血症に対する通常の治療とは異なり、国内の承認された効能・効果に含まれない使い方です。
使用するかどうかは、医師が治療状況やリスクを踏まえて判断します。
プロラクチンが正常なのに処方されるのはなぜ?
「プロラクチンは正常なのに、カバサールを飲む必要があるのでしょうか?」
このような疑問を持つ方もいらっしゃいます。
カバサールは、プロラクチンを下げる目的だけでなく、採卵後のOHSS予防として処方されることがあるためです。
そのため、プロラクチンの値が正常でも処方される場合があります。
ただし、実際の処方目的は患者さんごとに異なります。
理由がわからない場合は、処方した医師や薬剤師に確認しましょう。
カバサールの主な副作用
カバサールの服用中には、次のような副作用が見られることがあります。
-
吐き気
-
めまい
-
頭痛
-
便秘
-
眠気
-
血圧の低下
-
立ちくらみ
特に服用開始後は、立ち上がったときにめまいやふらつきを感じることがあります。
急に立ち上がらず、ゆっくり身体を動かすようにしましょう。
また、まれに重い副作用が起こることもあります。
息苦しさ、胸の痛み、強いむくみなど、普段と異なる症状が現れた場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
服用中に気になる症状がある場合も、自己判断で薬を中止したり、服用量を変更したりせず、処方医や薬剤師に確認することが大切です。
採卵後に注意したい症状
採卵後にカバサールが処方されている場合、薬の副作用だけでなく、OHSSの症状にも注意が必要です。
次のような症状がある場合は、採卵を受けた医療機関へ連絡してください。
-
お腹の張りが急に強くなる
-
強い腹痛がある
-
吐き気や嘔吐が続く
-
尿の量が少なくなる
-
急激に体重が増える
息苦しさや強い腹痛などがある場合は、速やかな医療機関での評価が必要です。
カバサールを服用していても、OHSSを完全に防げるわけではありません。
カバサール服用中に鍼灸を受けても大丈夫?
セラキュアには、人工授精や体外受精などの不妊治療と並行して鍼灸を受けられる方もいらっしゃいます。
カバサールを服用している場合も、服薬状況や体調を確認したうえで、施術の可否を判断します。
特に採卵後は、卵巣の腫れやお腹の張りなどが生じることがあるため、身体の状態に十分な配慮が必要です。
鍼灸はOHSSの治療に代わるものではありません。
体調に異変がある場合は、鍼灸の施術よりも医療機関での診察を優先してください。
お薬の目的を知ることも、安心して治療を受けるための一歩
カバサールは、不妊治療において、高プロラクチン血症の治療や採卵後のOHSS予防など、異なる目的で使用されることがあります。
「なぜこの薬が必要なのだろう?」
そう感じたときには、遠慮なく医師や薬剤師に質問してみてください。
お薬の役割や注意点を理解することは、納得して治療を進めるためにも大切です。
セラキュアでも、病院での不妊治療を尊重しながら、お一人おひとりの体調やお悩みに合わせた心身のケアを大切にしています。
妊活・不妊鍼灸をご検討の方へ
セラキュアは、目黒駅徒歩2分の女性のための鍼灸院です。
妊活・不妊治療中の方をはじめ、女性のライフステージに伴うさまざまなお悩みに寄り添い、お一人おひとりの身体の状態に合わせた施術を行っています。
施術内容や初回の流れについては、こちらをご覧ください。
女性のための鍼灸院 セラキュア
東京都品川区上大崎2-24-10 島田ビル3F
目黒駅 徒歩2分
※この記事は一般的な医療情報を紹介するものであり、個別の診断や服薬指導を行うものではありません。お薬の使用については、必ず担当医・薬剤師の指示に従ってください。