着床鍼 〜受精卵の着床を促すための治療〜
セラキュアの不妊治療鍼灸治療をタイミング良く受ける事で、受精卵の内膜への着床を促すことができます。
着床鍼をご希望される場合は、体外受精の移植後、人工授精後、ご自宅でタイミングをお取りになった後にご来院下さい。
この治療はすでに着床している可能性がある場合にはいたしませんので、詳しい時期につきましてはこのブログの末尾をお読みいただくか、担当鍼灸師までご相談下さい。
どうして鍼灸で着床を促すことができるの?
….と疑問に思われる方も多いかと思いますので、簡単にご説明いたします。
通常の自然妊娠における排卵から着床までは、下記のように骨盤内でたくさんの動きがある時期です。
卵巣が卵子を排卵。
↓
卵管采(子宮からのびている卵管の先端)が卵子をキャッチ。
↓
卵子が、膣から子宮そして卵管へと旅をして来た精子と出会い、受精。
↓
受精卵は卵管から子宮の最適な場所に送り込まれて、内膜に着床。
この一連の動きが滞りなく進む事で妊娠が成立します。
排卵から着床にかけての時期は子宮や卵管の動きを妨げないように「気」がスムーズに流れていなくてはなりません。
「気」の流れはこんなときに滞ります。
●ストレスでイライラしているとき
●嫌なことを我慢しているとき
●過労で元気がないとき
●冷えで血流が悪いとき
●頭でいろいろ考え過ぎているとき
●心配事や不安で一杯のとき
●緊張感の続いたとき
不妊治療中の女性の多くは、少なくとも1~2つは当てはまるのではないでしょうか?
着床鍼ではまずひとりひとりの患者様ごとに「気の滞り」の原因を探り、それに対処しながら、気の動きを活発にする「理気」という治療をいたします。
同時に骨盤周囲の緊張している筋肉をゆるめ、子宮への血流を増やし、受精卵のベッドとなる内膜の充実を図ります。
着床鍼をお受けいただく最適のタイミングは、下記の通りです。
体外受精の移植後の着床鍼
胚盤胞の移植後では24時間以内に治療をすることで、内膜の最適な場所に着床できるようサポートいたします。また初期胚の場合は移植直後の当日から2~3日以内に着床鍼をお受けいただきます。移植の直前にも鍼灸治療を加えると、さらに効果的です。
人工授精の後の着床鍼
人工授精後4~5日以内に着床鍼をすることで、卵管の受精卵が上手く子宮内膜に移動して着床しやすくなります。
タイミング法の後の着床鍼
排卵の1~2日前から排卵後4~5日目までにお受けいただくことができます。
着床鍼に適した時期を過ぎると妊娠の可能性があるため、「安胎」という妊娠の維持を助けるための治療をお受けいただくようになります。
ご不明な点やご質問があれば、お気軽にスタッフにおたずねください。患者様の体質と治療法に合った最適の治療タイミングをご提案させていただきます。
セラキュア独自の不妊治療T.F.M.について
セラキュアの不妊治療妊娠力アップに効果があることを惜しみなく取り入れ、 一日も早く赤ちゃんに出会えるようにするための不妊治療法が当院オリジナルの「T.F.M. セラキュア・ファーティリティ・メソッド」です。
月経周期に合わせた鍼灸治療をメインに、整体、骨盤矯正、姿勢と運動指導、食事指導、必要に応じて漢方薬などを組み合わせます。
患者様一人一人に寄り添った治療
これがセラキュアの不妊治療の最大の特徴です! 東洋医学の治療は、「患者様をよく知る」ことで「より深いレベルのでの癒し」を提供することができます。患者様を理解せずに、個々の体質にあったオーダーメイド治療をすることはできません。そのためにセラキュアでは、一日にお受けするご予約の数を制限し、患者様一人一人により深いレベルでのコミュニケーションと、きめ細やかな治療をご提供できる体制を整えております。治療中は患者様から離れることなく常に担当鍼灸師がベッドサイドに立ち、治療の効果が最大限に引き出されるように鍼やお灸の調整やを行います。
TFMによる周期療法
女性の月経サイクルは、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの周期から成り立っています。それぞれの時期に数種のホルモンが絶妙のタイミングで分泌され、それに応じて内膜や卵子が育ち、基礎体温も変化します。TFM不妊治療では個人の体質をベースに周期ごとの治療プランを組み立て、どの時点においても最高の「妊娠力」を引き出せるようにサポートいたします。
TFMによる整体と骨盤矯正
骨盤にゆがみがあると、骨盤の奥深くにある血管、子宮、卵管、卵巣などの位置にもゆがみが出て、血流が不安定になります。左右の卵巣の血流がアンバランスになったり、ねじれた子宮が収縮する為に生理痛があったり、卵管の通過性が低下したり、下半身が冷えたりむくんだりしてしまうのです。骨盤周辺の筋肉の緊張をやさしい整体で緩めながら、骨盤が正しい位置に戻れるように優しく導きます。 その後、鍼やお灸を使用してより多くの血流が骨盤内に流れ込むように治療していきます。
TFM不妊治療のプロセス
通常は週に一回の治療で、基礎体温をモニターしながらできるだけ早い妊娠を目指します。 患者様によっては数周期で基礎体温表がきれいなカーブを描くようになり、体質・体調の変化を実感されますが、半年から1年以上かかる場合もあります。しかし「基礎体温がきれいな二相性にならなければ妊娠しない」というわけではなく、そちらの方向に向かって少しずつ改善していくことで妊娠の確率は確実に上がりますのでご安心下さい。基礎体温や生理周期に強い乱れがある方や冷えが強い方、または採卵や移植までに時間的余裕が無い場合は間隔をつめた集中治療をご提案させていただくこともあります。
セルフケアの指導
治療効果をより長く持続させ、体質改善の速度を上げるために、セラキュアでは姿勢・運動・歩行・食餌療法・足湯法などの指導を行っております。パートナーに手伝っていただきながら行うマッサージやお灸もお教えいたします。
基礎体温表で体調をチェック
TFM不妊治療では、脈や舌の状態、お腹の柔らかさや温かさとともに、基礎体温表を参考にして妊娠に向けた治療の舵取りをいたします。体質や体調の変化を客観的に読み取るために基礎体温表はとても便利なツールになります。例えば、ストレスでイライラしやすいタイプの方は排卵前に体温が上がりやすく、エストロゲンの分泌や卵胞の質に悪影響が出やすくなります。質の良い卵胞ができないと黄体の質が下がり、高温期が短くなったり体温が低くなるなど、妊娠してもその維持が難しくなります。原因不明の不妊症と言われている方の多くは、血流を向上させて身体深部の冷えを取ることで妊娠しやすくなることは事実ですが、その他にもストレスや疲労の蓄積、筋肉の凝り、消化吸収能力の低下、「気」の使い過ぎ、運動不足など、体質によっては改善した方がよい問題も数多くあります。 基礎体温表をつけるとご自身で体調管理がしやすくなり、鍼灸治療の効果を目で見て確認することもできます。