妊活セルフケア! オススメのツボ「三陰交」

妊活セルフケア! オススメのツボ「三陰交」

不妊症に効くツボ

 

不妊症の原因は様々ですが、まず健康な母体のベースをつくることが妊娠への近道です。

そのために食事・運動・睡眠…いろいろと工夫されている方も多いのではないでしょうか?

そこにプラスαとして、ご自身でできるツボ療法をぜひ取り入れてみてください。

 

身体の表面には「気」や「血」が循環する「経絡(けいらく)」という線路のような通り道があり、その上にのように「ツボ」が存在しています。

身体の不調が経絡を通じてツボに表れたり、逆にツボを刺激することで不調を解消させることができるため、体調を整えるためにツボ療法はとても有効です。

 

この「不妊症に効くツボ」シリーズでは、当院の鍼灸師が妊活に効果的なオススメのツボと刺激のしかたをご紹介していきます。

 

今回ご紹介するツボは「三陰交=さんいんこう」

三陰交は「女性のツボ」として有名です。

すでにご存じの方も、詳しく知るとより効果を実感しやすくなるかもしれません。

 

まずは「三陰交」の正しい位置を見つけてください。

足の内くるぶしの中央から指4本分の所、スネの骨のすぐ後ろ際にあります。

三陰交

その辺りを触ったり押したりしてみてください。少し凹んでいたりズーンと響くような痛みを感じるポイントはありませんか?

 

「三陰交」はどんなツボ?

三陰交という字の通り、3つの陰が交わる所です。

東洋医学のベースとなっている考え方に「陰陽説」があります。

人の身体も、陽が当たる部分である外側を陽、内側の陰ができる部分を陰として分けており、三陰交は陰の経絡である「肝」「脾」「腎」の3つが通っています。

昔から婦人には三陰交と言われてきたのは、は月経・妊娠・出産に「肝」「脾」「腎」の働きが深〜く関わっているからなのです。

三陰交は、ひとつで3つの機能を活性化させることができる女性にとって大変便利なツボです。

 

以下、青字部分は少々専門的になりますので、面倒な方は飛ばしてくださいね ;)

肝は主に気を動かす働きと血を流す働きをしています

東洋医学では「気めぐれば血めぐる」と言われています。

肝の機能が低下し気の流れが悪くなると、血の流れも停滞しドロドロとした血の「瘀血(おけつ)」を生じ、月経不順や月経痛、閉経などが現れやすくなります。

血の流れが悪くなるということは子宮や卵巣へ必要なホルモンが運ばれにくくなるため、月経サイクルや卵子の成長に影響を及ぼすと考えられます。

 

脾は主に消化吸収、栄養を全身に運ぶ作用、血が外へ漏れないようにする作用があります

一見、妊娠に消化吸収が関係あるの?と思われがちですが、妊娠に重要な「血」を作り出す機能としてとっても大切です。

脾の機能が低下すると気や血が不足し、身体はエネルギー不足となるため、妊娠するためのエネルギーも足りない状態となります。また不正性器出血もこの脾が弱っている時に起こることがあります。

 

腎は生殖機能と水の流れに深く関わっています

腎の機能が低下すると生殖に重要なエネルギーが不足し、不妊の原因になります。

このエネルギーを東洋医学では「精気」と読んでいます。

精気は生まれてから徐々に増え、成人でピークとなり、老年期になると自然と減っていくものです。しかし、先述した「脾」の機能が低下すると腎の精気も不足するため注意が必要です。

腎は身体の余分な水分を膀胱へ送り排出させる作用があり、機能が低下することでむくみを引き起こし妊娠に大敵な冷えにつながります。

 

「三陰交」のケアの方法

三陰交がある足首を冷やすと、冷たい血液が骨盤内を通って心臓まで戻る際に卵巣や子宮も冷やしてしまいます。

冬が近づきだんだん気温が下がってきましたが、みなさん靴はどうされていますか?

まだスニーカーやパンプスを履いて足の甲や足首を露出していませんか? 長めの靴下やブーツで、三陰交をしっかりとガードしてください。

冷えが大敵の三陰交は、温めるケアがオススメ。

温灸をしたり、足もと全体を温める足湯も良いですね。

ストッキングを履く方は、デスクワークの間はレッグウォーマーをしてみても。

 

温灸の使い方は治療の際にご指導いたしますので、スタッフまでご相談ください。

 

 

ご自身でできるプラスαのセルフケア。今後も妊娠に効果的なツボをご紹介していきます。

東京都目黒区在住 K様(35歳)。低AMHを乗り越えて妊娠、そして無事にご出産されました!

患者様のお声 〜出産報告〜

皆様こんにちは。

当院に通院されていた患者様が無事に出産され、嬉しいご報告をいただいたのでご紹介いたします。

K様(35歳)は、腰痛がきっかけで当院にご来院されました。また、お仕事による日々の疲れや睡眠不足、風邪を引きやすくなっているなどの体調不良ため定期的に鍼灸治療を受けられていました。

そんなある日の治療中に「実は妊娠を考えている」とお話をしてくださいました。そこで、さっそく当院オリジナルの周期療法を治療に取り入れることにしました。卵子のクォリティをアップするための食生活や、生理サイクルに合わせた過ごし方、ご自宅でのセルフケアなども治療の中でお話しをさせていただきました。

K様が念のため病院で検査をされると、AMH値がとても低いことが判明。医師の勧めで、生理周期のタイミングが合う翌週に、急遽人工授精をすることになりました。

当院では、人工授精後からは妊娠の維持を助ける「安胎」の治療をお受けいただきました。

生理予定日に、市販の妊娠検査薬を使用すると、なんと陽性反応が! その後、病院でも胎嚢を確認することができ、とても喜ばれているご様子でした。

周期療法を取り入れてから約1ヶ月間、治療回数4回で妊娠され、この度無事出産されました。

 

①ご出産のときの様子を簡単にお願いいたします。(陣痛・破水・分娩時の状況など)

38週になってもなかなか子宮口が開かず、お腹が下がる様子もありませんでした。その日はセラキュアさんでいつも通り施術を受けて、お腹が下がるようにとさらし(腹帯)を巻いてもらい、1時間かけて徒歩で帰宅しました。家につくと、なんとなく胎動が変わったような気がしましたが、日をまたいで明け方に破水。そのまま陣痛が来て、一気に子宮口が開き12時間ほどで産まれました。(無痛分娩でしたが促進剤は用いずに)

②当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化してきましたか。

胃痛やつわり、マタニティブルーや体のむくみなど、色々なマイナートラブルがありましたが、その都度、その時にあった施術をしていただき、症状を緩和していただきました。普段から腰痛持ちなのですが、全く悪化してなかった(というより、ほとんど腰痛が出なかった)のは、セラキュアさんに定期的に通っていたからかもしれません。

③当院に通院して1番良かったこと、嬉しかったことは何ですか。

施術はもちろんですが、さすが妊婦の患者さんが多いだけあって、妊娠中特有の症状の相談に乗っていただいたり、アドバイスを下さったりして本当にありがたかったです。

④治療中の過程で印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。

さらしを巻いていただき、本当に子供が下がってきたことでしょうか? でも、本当は大きなエピソードというより、毎週のつみ重ねで体調が安定していた気がします。

⑤同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。

鍼やお灸は、なかなかすぐには効果があらわれないかもしれませんが、つわりの症状をやわらげたり、むくみを軽減したり、体をじわじわサポートしてくれるような存在だと思います。

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K様、無事のご出産おめでとうございます。素敵なご報告をありがとうございました! 

日経ウーマンで疲れが消える一分間メンテをご紹介!

セラキュアからのお知らせ

現在発売中の日経ウーマン12月号にて、当院のスタッフが自分の健康維持のために行っている習慣をご紹介しています。

鍼灸師の他にもセラピストやマッサージ師の方の習慣も紹介されていて、「あ、これ良いかも!」と学ぶところがたくさんある記事です。

当院スタッフの記事は104ページです。

110ページでは医療関係者や読者の方オススメの疲れに効くグッズ&食べ物が紹介されていますが、当院の院長も愛用の品を二つご紹介しております。

他にも心と体を健康に保つためのアイデアがいろいろ掲載されていますので、ぜひご覧になってくださいませ。

お金の貯め方の特集記事もあり、当院スタッフも休憩中に夢中になって読んでおりました 😉 

妊活中もOK。米麹の甘酒

不妊症克服!〜食養生〜

 

当院では妊活中のアルコールと糖分の摂取を控えるようにお願いすることが多いのですが、そうするととっても悲しい顔をされる方がいらっしゃいます 😥 

そんな方に、少量の甘酒なら良いですよ〜とオススメすることがあります。

甘酒といえば日本古来の飲み物ですが、実は栄養が豊富で、最近ではその健康効果に注目が集まっています。

甘酒

甘酒には栄養&酵素がたっぷり!

今でこそ冬に飲むイメージが強い甘酒ですが、江戸時代には夏の風物詩として親しまれていました。体力回復に効果がある「夏の栄養ドリンク」として欠かせなかったのです。

含まれる栄養成分は、ぶどう糖、必須アミノ酸、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB1、ビタミンB2、B6などなど、栄養剤の点滴とほぼ同じ内容。そのため「飲む点滴」とも呼ばれています。

ビタミンB群には疲労回復効果があり、麹に含まれる食物繊維やオリゴ糖は腸内環境を整えるため免疫力アップにも繋がります。またブドウ糖は、すばやく体のエネルギーへと変換されます。

麹は、酵素の宝庫と言われ、その種類は100種類以上とも言われています。その中には脂肪を分解する酵素も含まれているため、脂肪吸収を抑制する効果も期待できます。


 
米麹からできた甘酒を選びましょう

甘酒には「酒粕」からつくられたものと、「米麹」から作られたものがあります。

【酒粕の甘酒】
日本酒を精製する時に、麹を発酵熟成するとできる「酒粕」。その酒粕に砂糖を加えたものが、酒粕の甘酒です。その為アルコール分を含み、砂糖がたっぷり入っているものが多いようです。市販品の中には、アルコール分が1%以下のものだと清涼飲料として販売されている場合がありますので注意してください。
 
【米麹からつくられた甘酒】
麹菌によって米のでんぷんを糖化させ、たんぱく質をアミノ酸に分解したもの。
砂糖は使っていないので、でんぷんの自然な甘さを楽しめます。


妊活中のみなさまにはアルコール分が含まれず、砂糖を使用しない「米麹」から作られた甘酒がおすすめです。


また、米麹の甘酒はご自宅で簡単に作ることができます。
 
 甘酒の作り方
 材料:白米、またはもち米1合 麹100g
 作り方(1)炊飯器でお粥をつくる
    (2)60度くらいに冷ます
    (3)麹をいれてしっかりかきまわす
    (4)炊飯器の蓋は少しあけた状態でぬれ布巾をかぶせ、
       保温モードで8時間ほど発酵させる。
    (5)完成!
       そのまま飲んだり、水で薄めて好みの甘さに調整してください。




体を温め、気血水を補う甘酒は妊活にも二重マル

東洋医学的に甘酒は、体を温める「温」のものに分類され、「脾」「胃」を強くします。「脾」が強いということは、食事から得られるエネルギーをうまく吸収することができるので、妊活中の体には有効です。さらに、エネルギーである「気」を補い、体を潤す「水」を増やし、「血」の流れを促進してくれるので、疲れやすい、血行が悪い、お肌の乾燥などの症状が出ている方にもオススメです。

体を温め、発酵食品なので腸内環境を改善する効果もある甘酒。「お砂糖を控えているけど、甘いものが欲しい」。そんなときにも安心して取り入れていただける飲み物です。それでも糖分濃度は高めですので、くれぐれも飲み過ぎには注意してくださいね。


食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

待合室から☆MerryChristmas☆

待合室の季節のお花

大好評だったハロウィーンのデコレーションを名残惜しみながら片付け、待合室は一気に冬化粧。

一足早く、クリスマスがやってきました!

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華道家、島田光和さんの作品です。

コンセプトは「大人メルヘンなクリスマス」

雪景色の中でトナカイやスノーマンが顔を出しています。

どうやらプレゼントを持ってきてくれたみたいですね! 

足元のクマさんが Merry Christmas! と笑っています。

 

こんなポインセチアや

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こんなポインセチアや

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こんな羊さん

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そしてダンディなスノーマン

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さらによーくのぞいてみると、奥の方にはサプライズのプレゼントが隠されているんです。

皆さまにも、素敵なクリスマスプレゼントが来ますように。。。。。

 

お酒と不妊症

不妊症克服!〜日常生活〜

 

『妊活中だけど、お酒を飲みたい!』

そんなお酒好きの方、たくさんいらっしゃいますね。

ただでさえストレスがたまる不妊治療。お酒を飲んでパ〜ッと憂さを晴らしたい!

……そんなお気持ちよく分かります。

 

忘年会やクリスマス、アルコールの誘惑も増える季節になりました。

今回は妊活中の飲酒の是非に注目してみたいと思います。

 

お酒を飲みたいけど、妊活中に飲んで大丈夫なのかしら?

そんな疑問を持ちながらお酒を飲まれていることありませんか。

お酒を飲むと、体の中ではどんなことがおこるのでしょうか。

 

アルコールは体内に入ると肝臓で分解、解毒されますが、その際に活性酸素を発生させます。

活性酸素は、大量に摂取すると身体を酸化=錆びさせる働きがあり、細胞の老化を早めてしまいます。

適量であれば大きな害はありませんが、大量に摂取することにより体内の活性酸素が増え、当然ながら妊活には良い影響を与えません。

 

では、「適量」とはどのくらいのことを言うのでしょう?

 

厚生労働省では、日本人の「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとしています。

約20gの目安は、下記の通りです。

●ビール(アルコール度数5%)…中瓶1本500ml

●清酒(アルコール度数15%)…1合180ml

●ウイスキー・ブランデー(アルコール度数43%)…ダブル60ml

●焼酎(アルコール度数35%)…1合180ml

●ワイン(アルコール度数12%)…1杯120ml

 

ただし、これは一般的な数値。妊活中の人向けではありません。

 

アメリカのASRM(アメリカ生殖学会)のデータによると

1日2杯以上のアルコール摂取で、不妊の割合が60%増加とあります。

ただし、人種によりアルコールの分解能力に差があるので、

この数値をそのまま日本人に当てはめるのは、ちょっと危険かもしれません。

 

飲酒量が多ければ多いほど不妊のリスクは高まりますので、やはり妊活中はできるだけ断酒/禁酒するのが正解です。

 

しかし、どうしてもそれは辛い!という方に朗報があります。

 

赤ワインに多く含まているポリフェノールは、その抗酸化作用によって卵巣に良い影響を与えるという報告があります。卵巣ガンを抑制する効果があるというデータも有名です。

当院でも以前、毎日グラス半分〜1杯くらいの赤ワインを飲んでいらっしゃった方が45歳と47歳で自然妊娠されたことがありました。

どうしてもお酒が飲みたくなったら、ぜひ少量の赤ワインをチョイスしてみてください。

もちろん着床・妊娠の可能性が少しでもある時期は胎児にも母体にも様々なリスクが生じるので、少量でもNGです。

妊活中は飲酒を控えるというのが大前提ですので、アルコールに弱い方が無理して赤ワインを摂取することも避けてくださいね。

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

 

 

 

パートナーにも知ってほしい 〜喫煙と不妊症〜

不妊症克服!〜日常生活〜

不妊症の13%は喫煙が原因と言われており、妊活中に禁煙することはとっても、とっても重要です。

しかし身体に良くないとわかっていてもなかなか禁煙できない方や、パートナーが禁煙してくれず悩んでいる方が多いのが現状です。

また、妊娠は女性のものとの考えからか、妊活中は男性側の喫煙は関係ないと思っている方や、妊娠したら禁煙すればいいと思っている方も少なくありません。

タバコを吸うことで、肺に悪影響を及ぼすというのはイメージしやすいですが、意外にもタバコの有害物質は生殖細胞では血液中より濃度が高く、なんと精巣や卵巣の生殖器官に多量に集まりやすくなるのです。

タバコには4000種類以上もの化学物質が含まれ、その中の69種類が発がん性物質。

一般的な紙巻きタバコの有害性を100とすると、葉巻で67、電子タバコで4となり、紙巻きタバコの有害性は非常に高いものなのです。

タバコ

 

卵子にも精子にも悪影響を及ぼすタバコ

タバコの有害物質が体内に入ると活性酸素が発生し、その強い酸化作用によって身体の細胞を老化させてしまいます。

中でもタバコに含まれるシアン化水素という物質は、細胞内にあるミトコンドリアの働きを抑えてしまうことがわかっています。

ミトコンドリアは、卵子を取り囲む細胞を活性化させる信号を出し、エストロゲンの分泌を促すという重要な役割があります。エストロゲンは卵子の成長はもちろん、活性酸素に対抗する酵素である「抗酸化酵素」を増やす働きもあるため、喫煙は卵子の成長に悪影響を及ぼし、老化を促進させてしまいます。

さらに喫煙により卵子のフラグメントが増加し、受精にも時間がかかるため、胚盤胞まで到達する確率が低くなることもわかっています。

(フラグメントとは細胞分裂の際に生じる細胞の切れ端のようなもので、フラグメントが少ないほど卵子の質が良いとされているものです。フラグメントが多いと細胞分裂の妨げとなり育ちにくくなるほか、フラグメントの多い卵子ではミトコンドリアが減少しているとの報告もあります。)

 

男性の場合、喫煙することで精子を溜めておく精嚢の容積が小さくなり、精液の量が減ってしまうことがわかっています。これは喫煙本数に比例するため、タバコを多く吸う人ほど影響があります。

また、非喫煙者と比べて精子濃度が13~15%低下、運動率が10~17%低下、奇形率が15%増加します。

他にも活性酸素の酸化ストレスにより、精子のDNAがダメージを受けることで受精卵にも影響を及ぼし、胎児の奇形率や癌、遺伝病のリスクを増大させてしまうこともわかっています。

精液検査では精子の数や運動率、形などは調べられても、DNAダメージまでは確認できないもの。精子に問題が見られなくてもなかなか妊娠しない場合、喫煙による影響もゼロではないかもしれません。

その他にも、喫煙は受精卵の質の低下、着床率の低下、妊娠継続率の低下、染色体異常の増加、流産率の増加にも関係します。これらは女性だけの問題ではありません。女性の質の良い卵子・男性の質の良い精子があってこそ妊娠が成り立つのです。

 

パートナーと一緒にじっくりと環境作りを

ちなみに、現在の精子や卵子は身体の中でいつ作られているかご存じでしょうか?

精子は約80日、卵子は約180日かけて作られ排出されます。

つまり男性なら2~3ヶ月前、女性は6ヶ月ほど前から。

現在までの生活スタイルはどうでしたか? 精子や卵子は喫煙・食事・睡眠・ストレス…さまざまな影響を受けながら育ちます。妊娠を目指すなら3ヶ月先・6ヶ月先の身体の事を考えて、今から禁煙して準備しておくことをオススメします。

 

最後にひとつ。

「タバコを吸うより禁煙のストレスの方が身体に悪い」という理屈も聞きますが、喫煙によって解消されるのはニコチンが切れた時のイライラだけで、身体はタバコの有害物質にさらされてストレスを受け続けます。妊活中の身体とってマイナスなことしかありません。

身体に入った有害物質を取り除く方法はありませんが、禁煙のストレスを解消する方法はいろいろあるはずです。

妊娠しにくい方にとって、タバコは致命傷になりかねません。

東洋医学では、タバコが止められない理由を個別に探し出して、鍼灸で治療をすることが可能です。妊活中にご夫婦のどちらかが禁煙ができずに悩まれているようでしたら、ぜひご相談くださいませ。

 

 

 

 

妊活中のおやつ選び「おせんべい」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをパクパク食べている方、ちょっとお待ち下さい!よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わっているのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

「おせんべい」 オススメ度 ★☆☆☆☆

 

「洋菓子は身体に良くないから、おやつはおせんべいに変えました」という患者様が何名かいらっしゃいました。

お砂糖たっぷりでもなく、カロリーも低そうで、乳製品も使っていない…妊活おやつには良さそうな「おせんべい」ですが、実際はどうなのでしょうか?

 

 

原材料は「お米」です

おせんべいの原材料をご存じでしょうか。

おせんべいはお米から作られています。

つまり…「糖質」でできているということ。

今までのブログで、何度か血糖値と不妊症の関連性についてお伝えしていますね。血糖値上昇の目安であるGI値(グリセミックインデックス)はおせんべいの種類にもよりますが80~89。

意外にもショートケーキと並ぶほどの高GI値の食品であり、注意が必要です。

また、カロリーは1枚約60~70kalほど。

4枚くらい食べると、ごはん茶碗1杯分のお米を食べるのと同じになり、食べ過ぎは糖質・カロリー共に摂りすぎることになってしまうので注意が必要です。

 

添加物が含まれている

大型スーパーのおせんべいコーナーへリサーチに行ってきました。

50種類くらいあるでしょうか。ずらっと並んだおせんべい。パッケージを裏返して原材料を見てみると…食品添加物が含まれたものがほとんどで驚いてしまいました。

 

せんべい原材料1

 

 

 

 

人工的にうま味や甘みをつけたり、乳化剤や色をよく見せるための色素も添加されています。

醤油味のおせんべいには、発がん性が疑われている「カラメル色素」が使われているものがほとんどでした。

おせんべい原材料2

 

 

 

 

 

食品添加物を摂取すると、肝臓が解毒しようと働く際に、老化の原因となる「活性酸素」を発生させます。

妊活中には大敵の活性酸素。なるべく添加物が入っていないものを選ぶようにしてくださいね。

ちなみに、比較的シンプルな原材料のおせんべいは2~3種類ほどしか見つけられませんでした。(「調味料(アミノ酸等)」も化学調味料のことですが)

おせんべい原材料3

 

 

 

 

東洋医学では、黒い食べ物は生殖に関係する「腎」を補うとされています。

もしどうしても食べるなら、黒ゴマが入ったものや黒豆が入ったおせんべいを選ぶといいかもしれません。

 

おせんべいの東洋医学的な性質は?

原料となるお米は、私たちがよく食卓で食べている「うるち米」とおもちに使われる「もち米」が主に使われています。東洋医学的には、うるち米は「平」もち米は「温」となるので食べすぎで身体を冷やしてしまうということはありません。

 

まとめ

コンビニやスーパーなどで身近に買えるものには添加物が使用されているものがほとんどですが、オーガニックフード専門のお店などで探すと、「うるち米・塩」などシンプルな材料で作ったおせんべいも手に入ります。

それでも、高GI値で血糖値が上がりやすいことには変わりなく、少ない枚数しか食べられないのでおやつとして満足感が少ないのが難点。

食事の場合は先に野菜を食べてからお米を食べるなどの工夫で血糖値の上昇を緩やかにすることができますが、おやつの場合はいきなりおせんべいを食べることになってしまいます。

よって、星は1つにしました。★☆☆☆☆

多くの方にとって、意外な(残念な?)結果となりました。

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます。ご期待下さい!

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

秋の養生

妊活~東洋医学の視点から

お彼岸が過ぎ、しのぎやすい季節となりました。

東洋医学では、四季おりおりにライフスタイルを変えていくことが、健康を保つために大切な要素となっています。

春には春の、夏には夏の養生法があります。

 

では、秋になったらどんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

 

秋になると暑さがやわらいで、空気の湿度が下がり、過ごしやすくなってくる時期です。

反面、乾燥が気になる時期となります。

東洋医学では、乾燥によって弱くなりやすい臓腑は「肺」。

東洋医学での「肺」は、体表に気を巡らし、外からの「邪気」から身体を守るもの。免疫システムに深く関わりがあります。

また、水分を体内に散布させる役割があり、水分代謝にも重要な機能も持っています。

もちろん「呼吸器系」「皮膚の状態」とも深く関係しています。

「肺」の機能が弱ることによって免疫が落ち、風邪をひきやすくなったり、水分代謝がうまくいかずに乾燥肌を引き起こしたりします。

アトピー性皮膚炎なども肺の機能の弱さが原因となっている可能性があります。

また、呼吸器系器官の不調から、気管支炎やぜんそくなどを引き起こしやすくします。

 

「肺」の機能を元気に働かせるには、以下のことに気をつけてお過ごし下さい。

 

①色の白い物や辛味の物を食べる

大根や梨、白ごま、豆腐など色の白い物は、肺を強める力を持っています。

また、しょうが、ネギ、ニラ、みょうがなど辛味のある食材は、肺を強めると同時に身体を温めます。

秋には、お食事のときに白い物や辛味のある物など積極的に召し上がってみて下さい。

 

②乾燥に気をつけて身体を温かくして過ごす

室内にいるときには加湿器などを活用して湿度を保ち、

また、室外にいる時にはマスクをして喉を乾燥から防いで下さい。

夏の名残で薄着で過ごしてしまうことの多い時期ですが、

首まわりや足首などは冷やさないように過ごして下さい。

 

③悲観的にならないようにする

『肺」は「悲しみ」に弱い臓器です。

これからどんどんと日が短くなっていく時期になり、気持ちも落ち込みやすくなります。

そうすると「肺」が弱まり、風邪をひきやすくなるなどの症状が出ます。

悲しみや抑うつ感を感じたら、お散歩をするなど、早期の気分転換がオススメです。

 

④お灸をする

お灸は温めながら血流を良くしたり、鎮静・鎮痛効果があったりと様々な効果がありますが、秋から冬にかけては身体を温めるのに最適です。

冷えをとるのにオススメのツボは、「三陰交」。

場所は、うちくるぶしの頂点から指4本上の骨の際のところ。

寝る前などにお灸をすえて眠るとリラックス効果も倍増です。

 

夏の疲れが出やすい秋の時期は、乾燥から身を守りよく身体を温めてお過ごし下さい。

治療の時には季節折々の過ごし方にもいろいろとアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。

 

 

 

 

 

東京都品川区在住 F様(37歳)。IVFから一転、思いがけない自然妊娠に歓喜!

患者様のお声 〜妊娠報告〜

皆様こんにちは。

当院に通院して妊娠された患者様のお声をお届けいたします。

F様、37歳。結婚から数ヶ月して病院で検査をされましたところ、AMH値が低いことが判明。しかしすぐには体外受精に進まず、まずはタイミング療法から始まり人工授精にトライされました。ですが妊娠に至らなかったため体外受精へとステップアップ。初めての移植の結果は陰性でした。転院も試みて体外受精からの治療を再スタートされましたが、なかなか結果がでませんでした。

治療を始めてから一年。通院のストレスやお仕事との両立で心身ともに疲労が蓄積され、病院へ行くことを一時お休み。心身の回復を目的に他院にて鍼灸治療を受けられていました。そして半年後に病院の治療を再開し、初めて妊娠反応が出ましたが2〜3週間後に稽留流産となったそうです。

鍼灸に手応えを感じていらっしゃったこともあり、不妊治療を行なっている鍼灸治療院を探していたところ当院に興味を持たれ、次の移植に向けて身体作りをしたいとご来院されました。

冬になるとアトピーが悪化することや寝起きのだるさが気になっていらっしゃいましたので、食事のアドバイスもしながら治療を行っていきました。2ヶ月が経ち、流産後の経過は良好。身体のだるさも軽減していました。そして来院後初めての移植。しかし結果は陰性でした。F様はとても落ち込んでいるご様子で、改善されていた食事も少し乱れ始め、身体のだるさが再び出てくるようになっていました。病院は1周期お休みすることに。それでも身体作りはしっかり行なっていこうと、鍼灸治療だけは続けていきました。

病院での治療をお休みして、鍼灸治療のみを行っていたこの周期、生理予定日を迎えてもなぜか出血がありません。1週間経っても生理が来ないため市販の検査薬を使用したところ、、、なんと陽性反応が!!

さっそく翌日に病院で診察をしてもらったところ、胎嚢を確認。思いがけない自然妊娠でした。

始めのうちは胎嚢の成長が遅く不安な日々が続きましたが、少しずつ、それでも確実に成長。辛いつわりも無事に乗り越え、安定期は母子ともに健やかに過ごされていました。

F様は、まもなく出産予定日を迎えます。

当院で約3ヵ月間、治療回数16回で、自然妊娠となりました。セラキュア独自のTFM(セラキュア・ファティリティ・メソッド)は、人工授精、体外受精、顕微授精などの成功を目指しての不妊鍼灸治療ですが、そのベースは自然妊娠ができるような身体作りです。自然妊娠をしてもおかしくないようなお身体に近づけることで、卵子や内膜のクォリティが向上し、妊娠率が向上すると考えています。TFMの詳細についてはこちら→

 

①当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化してきましたか?

以前は気分の浮き沈みが大きかったのですが、徐々に安定したきたように思います。スタッフの皆さんをはじめ、担当してくださった先生の程よい感じが自分にはとても合っていて、通院するのが楽しみでした。

②当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか?

他の婦人科の病院にも2年ほど通院しており、体外受精までステップアップするもなかなか結果が出なくて…。今後どのようにしたら良いのかまったく見えなかったのですが、セラキュア鍼灸院に通院しはじめて3ヵ月ほど過ぎた頃に自然妊娠できた時には夫婦で大変驚きました。本当に嬉しかったです。

③治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

治療中の会話を通じて、体や心のこと、日常生活のことで毎回勉強になることが多いです。私は体を冷やさないように意識するようになりました。毎回丁寧にヒアリングしてくださるので、自分で自分の状態をふり返る機会にもなって、とても良かったです。

④同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。

人それぞれかもしれませんが、私はセラキュア鍼灸院に通って、担当してくださった先生と一緒に体を整えていく治療を積み重ねてこられた事が、結果につながったのではないかと思っています。

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F様、丁寧なコメントをありがとうございました。出産予定日が近づいていますが最後までしっかりサポートさせていただきます。

追記:F様はその後、無事に自然出産をされました。ご報告はこちら→

 

 

 

 

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