東京都品川区在住 A様(42歳)、二人目不妊、3回目の人工授精で妊娠!

東京都品川区在住 A様(42歳)、二人目不妊、3回目の人工授精で妊娠!

患者様のお声 〜妊娠報告〜

皆様こんにちは。

当院に通院して妊娠された患者様の声をお届けいたします。

A様(42歳)、第1子妊娠から出産までのサポートを当院でさせていただいていました。それから
約2年が経ち、第2子をご希望されているということで再びご来院してくださいました。

約1年前からご夫婦でタイミングをとりはじめ、一度自然妊娠をされましたが、胎嚢が確認された後に残念ながら流産になったそうです。それから数ヶ月経ち、病院へ行く前にお身体を整えよう!と鍼灸治療を再開されました。

治療を再開し1ヶ月後病院へ行くことに。しばらくは人工授精で進めていくとのことでしたので当院では引き続き仕事と育児の両立で疲れた身体を整えながら、月経周期に合わせた当院独自の不妊鍼灸治療をお受けいただいておりました。

そして約4ヵ月後、治療回数14回で妊娠となりました。

 

①当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化してきましたか?

通院している間、全体的にバランスが整っていたように思います。毎回、施術していただいて帰るときにはリフレッシュした気分になっていました。冷え症も、気にならないレベルになっていたようです。

②当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか?

妊娠できたことです。

1人目ーー不妊治療専門の病院に10ヵ月程通院し、体外受精1回目で妊娠できなかったため、貴院に通院することにし、2ヵ月後の2回目の体外受精で妊娠することができました。

2人目ーーまずは体を整えたいと思い、先に貴院に通い始め、一ヵ月遅れで不妊治療専門の病院に通い、3回目の人工授精(貴院通院開始後4ヵ月目)で妊娠することができました。

③治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

風邪のひき始めや、便秘気味のときに、体調に合わせた施術をしてくださいましたが、意外とすぐに効果が現れるのでびっくりしました。

④同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。

病気など、はっきりした原因のない不妊の場合には、ぜひ鍼灸を試してみていただければと思います。

あじの様妊娠

 

 

A様、ご協力ありがとうございました! 

その後A様は無事にご出産をされました。

出産のご報告はこちら→

カラフルな紫陽花の競演

待合室の季節のお花

皆様こんにちは。

当院の待合室のお花が、とっても涼しげな初夏バージョンとなりました。

コンセプトは『すべては流れのままに』。

『伸びやかな3本の葉の間から、ポンポン飛び出したまあるい紫陽花たち。周囲には芽吹き始めた新緑を添わせました。正面の流れるような紫陽花は想像上の花ですが、アートフラワーならではのおもしろさを味わって頂けたらと思います。セラキュアで爽やかなひとときをおすごしください。』

と華道家の島田光和さんからのメッセージをいただきました。

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葉っぱに雫がキラキラと輝き、梅雨の晴れ間を連想させてくれます。

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雨の季節に明るい色で心を元気にしてくれる紫陽花の花言葉は、『元気な女性』。ご来院された際にはぜひゆっくりご鑑賞されて、心のエネルギーをチャージしていって下さいませ。

排卵後でも夫婦仲良く♡←着床しやすくなります!

不妊症克服!〜日常生活〜

以前、「不妊と花粉症」のブログで、Tレグ細胞についてお話ししました。

(まだご覧にっていない方はこちらからどうぞ→)

Tレグ細胞は、免疫の過剰反応を抑える細胞で、妊娠の成立や維持にも関係しています。

受精卵や胎児が異物として拒絶されないよう免疫反応を抑制する役目があるため、Tレグ細胞が少ないと着床障害や流産が起こりやすくなります。

Tレグ細胞を増やすには、免疫バランスを整えることが重要ということは以前お伝えしましたが、他にも子宮内膜が精子にさらされることでTレグ細胞が増加するということがわかっています。

 

つまり性交渉後にTレグ細胞が増えるということです!

受精


1周期のうち、週に1回の性交では妊娠率が15%なのに対し、一日おきの性交の場合だと33%、毎日の性交だと37%と高くなります。

排卵期に関係なくいつでも性交を行っているカップルは妊娠率が高いという報告があります。これは精子の質が良くなることとも関係がありますが、精子に反応してTレグ細胞が増加することも関わっているものと思われます。

妊活中の方は特に、排卵したらセックスをしても意味がないし…と思われがちですが、免疫抑制のことを考えると高温期にもぜひ性交渉を持っていただきたいと思います。

 

自然妊娠には排卵日の数日前からタイミングをとり、排卵したらすぐに受精できる状況が望ましいとされています。フレッシュな卵子とフレッシュな精子であればあるほど受精・着床の確率が高いからです。

しかし排卵期ばかりを意識するとプレッシャーやストレスとなり、心身や夫婦関係に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

パートナーとのスキンシップとしても、排卵時期とは関係なく性交渉を持ってみてはいかがでしょうか。

なお、人工受精後や受精卵移植後などの場合は、衛生面のことや子宮の収縮によるリスクを考え性交渉をすすめないクリニックもありますので、よくドクターと相談するようにしてくださいね。

要注意! 妊活中の鎮痛剤

不妊症克服!〜日常生活〜

 

頭痛や生理痛が辛い…

痛くなる前や、痛みを感じたらすぐ痛み止めを飲んでいるという方がよくいらっしゃいます。常備薬として、持ち歩いている方も。

もちろん痛いのを我慢して仕事を続けるのは肉体的にも精神的にもストレスになりますが、なかなか妊娠しない方はどんな時にどのくらいの頻度で痛み止めを服用しているか思い出してみてください。

それは、鎮痛剤を服用することで排卵が抑制されてしまうことがあるからです。

 

鎮痛剤

 

痛みには「プロスタグランジン」という物質が関係しています。

プロスタグランジンは主に、痛みを増強させる作用や血管拡張作用・発熱作用・子宮収縮作用があります。怪我をすると赤く熱をもって腫れたりするのはこのためです。

また、月経中はプロスタグランジンが子宮を収縮させて経血を排出させるように働きます。過剰なプロスタグランジンの分泌により、子宮の収縮が強くなることで痛みを感じてしまうのが一般的な生理痛です。

 

市販されているバファリンやロキソニンなどの痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬NSAIDs)はこのプロスタグランジンが体内で合成されるのをブロックすることで痛みを和らげるという仕組みになっています。

 

しかし痛み止めの作用はそれだけではありません。

プロスタグランジンは副交感神経刺激物質でもあるため、痛み止めの服用によりプロスタグランジンの合成が阻害されてしまうと交感神経が優位に働きます。結果、血管が収縮し血流が悪くなり冷えの原因にもなってしまうのです。

これにより胃の粘膜にも影響が出やすくなるため、病院ではよく胃薬が一緒に処方されることがあります。

 

そして、排卵期に痛み止めを服用すると「黄体化未破裂卵胞(LUF)」を引き起こしてしまうことがわかっています。

黄体化未破裂卵胞とは、排卵しないまま卵胞が黄体化してしまう現象です。つまり卵子を外に放出しないまま、卵胞が次のステージへと進んでしまうので、精子と卵子が出会う事ができません。子宮内膜症などによる癒着や不十分なLHサージでも起きる事がありますが、プロスタグランジンの合成が阻害されることも深く関係していることがわかっています。

自然周期での採卵の場合、採卵前に排卵するのを抑えるためにボルタレンなどが処方されることがあるのはこのためです。

しかしタイミングをとっている場合、排卵ができないと致命的。排卵時期の鎮痛剤の服用は、できるだけ避けるようにしましょう。

 

痛みは悪いものと思いがちですが、痛みは身体の治癒反応です。頭痛も交感神経優位から副交感神経優位に戻そうとしている反応。

痛み止めを飲む前にできることはたくさんあります。

 

ドクドクと拍動するような頭痛は急な血管の拡張が関係しているかもしれません。その部分をアイスパックで冷やしてみてください。

ズーンと重たい痛みの頭痛は血行不良や首のコリによるものかもしれません。首の後ろを温めてみましょう。

生理痛は、子宮が冷えて硬くなり収縮しにくい場合や、ドロドロ経血でスムーズに血が排出されない場合に子宮の収縮がより強くなってしまうことが関係します。どちらも全身の血流や冷えが深く関わります。お腹や足を冷やさない服装にし、足湯をしたり服の上からお腹にカイロを貼って温めるのも効果的です。

 

しかしどうしても痛みが辛すぎて、日常生活やお仕事に支障が出る方もいらっしゃいます。そんな時は、我慢せず痛み止めをの服用してしまった方がストレスが少ない場合もありますのであまりストイックにならないことも大切です。

 

頭痛・生理痛・胃の痛み…痛みの症状には鍼灸治療が効果的です。辛い症状を緩和するのにも有効ですが、理想は症状が出ないような体質に改善していくこと。頭痛や月経痛などは、不妊治療と同時に行うことができますので、ご相談下さいませ。

不妊と花粉症

不妊と関わる病気

春が近づくにつれ、マスクをして来院される患者さんも増えてきました。ムズムズと花粉を感じ始めていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

くしゃみ

先日、患者さんから「花粉症なのですが、アレルギー体質と不妊は関係がありますか?」というご質問をいただきました。

 

花粉症の方すべてが妊娠しにくいわけではありませんが、アレルギーが出やすい体内環境は妊娠の妨げになっている場合もあるため、アレルギー改善は妊活に取り入れた方が良いと当院では考えています。

 

体内の免疫バランスが乱れると花粉症などのアレルギー症状が出やすくなるのですが、この免疫バランスが妊娠にも深く関わっているからです。

 

まずは簡単に免疫の仕組みについてご紹介します。(興味の無い方は次の段落の「ここからが本題」まで流し読みでも大丈夫です)

免疫には血液中の「白血球」が関係しており、主に顆粒球・リンパ球・マクロファージに分かれています。

サイズの小さい細菌、ウイルス、アレルゲンに対して働くのは、主にリンパ球のT細胞

細菌・ウイルスが侵入してきた場合は、T細胞が細菌・ウイルス専門の「Th1細胞」に分化し抗体を作るよう働きかけます。

花粉やダニなどのアレルゲンが侵入してきた場合は、T細胞がアレルゲン専門の「Th2細胞」に分化し抗体を作るよう働きかけます。

免疫バランスが乱れ、Th1が過剰になりすぎると膠原病などの自己免疫疾患となり、Th2が過剰になりすぎると花粉症などのアレルギーとなります。

さらに同じリンパ球の仲間に、この免疫の過剰/暴走を制御する「Tレグ細胞(制御性T細胞)」があります。

花粉症は、制御/調整役のTレグ細胞が減少し、過剰になりすぎたTh2を抑えきれずアレルギーが出てしまっている状態です。

スギ花粉

ここからが本題、花粉症と不妊症の関係です。

アレルギーにはTレグ細胞の減少が関係しているとお伝えしましたが、なんと妊娠の成立や維持にもTレグ細胞が関係しているのです。

Tレグ細胞は着床期から子宮内膜で増加していきます。

受精卵や胎児は母体にとって自分以外の遺伝子も持っている「異物」です。ここで母体から拒絶されないようTレグ細胞が働き、胎児に対しての免疫作用を抑制することで妊娠を維持させているのです。

つまりTレグ細胞が少ないと、受精卵や胎児に対し免疫が反応してしまうため、着床障害や流産になりやすいということです。

こういったことから「アレルギーが出やすい体内環境は妊娠の妨げになっている場合もある」といえるのです。

 

ではアレルギーがある妊活中の方は、どうしたらよいのでしょうか? 

免疫バランスの乱れは、Tレグ細胞を減少させる原因となります。

腸内には身体の約60%もの白血球が集結していることから、腸内環境が悪くなると免疫バランスが乱れやすくなることがわかっています

免疫機能を整えるカギは、消化管(腸)の働きを整えることと言えます。

特に食生活の見直しが非常に重要で、小麦粉を使った食品や甘いものの過度な摂取は腸内環境を悪化させやすくなるので注意が必要です。

 

さらに行き過ぎた「除菌・清潔」志向も問題になります。

抗菌グッズを過度に使用したり、一日に何度もシャワーを浴びたり…こうした生活習慣は皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。

「アレルギーは皮膚から起こる」とも言われているほどで、バリア機能の低下は、アレルゲンを侵入させやすくします。

アレルゲンの侵入が増えると免疫の過剰反応が起こるため、免疫バランスを乱す原因となります。

腸内環境を整え、皮膚を保護し、アレルゲンの侵入を予防することが、免疫バランスを整えることにつながると考えます。

 

鍼灸治療は副交感神経の働きを優位にさせるため、白血球が増加し、腸の働きが高まります。

また東洋医学では「気」が、身体の表面をおおって保護する役目も担っています。

気は十分に足りているか、しっかり流れているか、皮膚のバリア機能や消化機能はどうか、こういったところを含めて全身を診ていくので、鍼灸治療では不妊症とアレルギー体質を同時に改善していくことができます。

 

「免疫バランスの乱れ」イコール「不妊症・不育症」というわけではありません

しかし、妊活中にアレルギー症状が出ないよう身体の調子を整えていくことは決して無駄ではなく、妊娠に近づく大きな一歩になることがあります。

 

当院では妊娠を望んでご来院される患者様全員にアレルギーの有無を確認し、それを考慮に入れた不妊鍼灸治療をご提供しております。過度なアレルギーが出ない体質に改善していくことが大切ですが、アレルギーが激しい時には症状を和らげる治療も可能ですのでご相談下さいませ。

一足早く、春が訪れました。

待合室の季節のお花

 

皆様こんにちは。

待合室のお花が、うららかな春バージョンに変わりました。

 

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「今年は2種類の桜を使用しました。日本人の心に響くソメイヨシノに八重のしだれ桜を加え、

 ふんわり、ほのぼのとした気分を表現してみました。

 足元の若葉の影から小さな水仙が顔を出しています。一足先に春の訪れをお楽しみ下さい」

と、華道家の島田光和さんからのメッセージをいただきました。

 

目黒川の桜の蕾はまだ固いままですが、待合室でほっこりとお花見気分を味わうことができるようになりました 😛 

気持ちが晴れやかになるアレンジですので、ご来院された際にはゆっくりとご鑑賞くださいませ。

 

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東京都大田区在住 A様(41歳) ご出産の報告をいただきました!

患者様のお声 〜出産報告〜

 

当院に通われて無事に妊娠されたA様より、ご出産のご報告をいただきました!

*妊娠のご報告はこちらから→

不妊治療のあとめでたく妊娠反応が陽性になり、母体の状態を整えて流産を予防するための「安胎」の鍼灸治療をお受けいただいたA様。

無事に安定期に入り、20週を過ぎた頃にサラシやトコちゃんベルトの巻き方をご指導し、お仕事を続けながら順調に妊娠を継続されました。

妊娠中も週一回の鍼灸治療を続けていただき、36週くらいからゆっくりと赤ちゃんが下がりだし、子宮口が開き始めた39週、そして40週で自然な陣痛を促進する鍼灸治療をお受けいただきました。その5日後に元気な女の子を出産をされたというご報告をいただきました!

 

①ご出産時の様子を簡単にお願いいたします。(陣痛、破水、分娩時の状況など)

陣痛から全開大になるまでは時間がかかりましたが、全開大になってから出産までは

あっという間でした。

②当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化してきましたか。

不安が安心に変わりました。

③当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか?

妊娠、出産できたことです。

④治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

通院することで話を聞いてもらい、妊娠中薬が飲めない状況でも持病のアトピーまで対応して下さったことです。

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東京都渋谷区在住 A様(41歳) 妊娠のご報告をいただきました!

患者様のお声 〜妊娠報告〜

 

当院では、不妊鍼灸治療から着床を助ける着床鍼、妊娠された場合にはつわりや逆子の予防/治療、予定日が近づくと陣痛の発現を助け、安産となるまでをサポートする治療をご提供しております。

今回の「お声」は、不妊治療から出産直前までサポートをさせていただいた患者様が、めでたく妊娠をされた時のものです。

A様は、体外受精を成功させるべく、39歳で鍼灸治療を開始されました。

腰痛やアトピー性皮膚炎などの症状も同時に治療をしながらお身体の状態を整え、まずはじっくりと病院選びをされました。

通院開始より10ヶ月後、2回目の採卵で7個の受精卵を凍結。翌月に2個を移植されました。

移植の翌日に着床を促す鍼灸治療「着床鍼」をお受けいただき、2週間後の判定でHcgが確認され、その後無事に胎嚢も確認されました。

責任の重いお忙しいお仕事を続けながら、アドバイスをさせていただいた生活習慣や食生活を出来る限り守るようにされて、一歩一歩着実に妊娠力をつけていかれたA様。妊娠反応が陽性となり、安定期に入られた時には私たちスタッフも本当に嬉しかったです! 

*A様はその後無事に女の子をご出産され、出産のご報告もいただきました。こちらからどうぞ→

 

①当院に通院するようになって心身の状況はどのように変化してきましたか。

スタッフの方に悩みを聞いて頂いて妊娠の不安も解消でき、リラックスして生活ができました。

②当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか。

妊娠できたことです。

③治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

体外受精する日に合わせてベストな時間帯の治療ができるよう配慮して頂けたこと。

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妊活中のおやつ選び「みかん」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをパクパク食べている方、ちょっとお待ち下さい! よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わっているのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

 

「みかん」 オススメ度 ★

 

「冬の果物」といえば「みかん」。スーパーや八百屋でズラッと並んだ旬のみかんは、妊活おやつとしてはどうなのでしょうか?

 

みかん

 

みかんといえばビタミンC

ビタミンCには、活性酸素に対抗する抗酸化作用があります。卵子の老化を防ぐだけでなく、ビタミンCの摂取は男性の精子にも非常に良いことがわかっています。摂取量が増えると精子の運動数や精液量が増えるため、女性はもちろん男性も積極的に摂りたい栄養素のひとつなんです。

1日のビタミンC摂取量の目安は約100mgと言われています。

みかん1個には約35mgのビタミンCが含まれているため、1日3~4個でビタミンCが補えます。

ビタミンCはとてもデリケートな栄養素で、洗ったり熱を加えたりすると減ってしまいます。みかんは洗う必要もなく熱も加えずにそのまま食べられるので、効率よくビタミンCを摂ることができるためオススメです。

 

ビタミンAは子宮内膜の材料

みかんにはビタミンAが含まれています。このビタミンAは細胞が正常に分化するためにとても必要な栄養素です。子宮内膜の材料にもなっているため、不足すると内膜の機能低下が起こり、不妊や流産のリスクが高まるとされています。

よくビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形や流産のリスクを高めると聞きますが、不足しても細胞が正常に発達しないため奇形や流産の原因となってしまいます。

動物性食品やサプリメントから大量に過剰摂取すると、余分なビタミンAが体内に蓄積されてリスクが高まります。みかんや人参など植物性食品に含まれているビタミンAの場合、摂取すると身体の中で必要な分だけ合成されるため、過剰摂取の心配が少ないようです。

 

血を作るのに必要な葉酸も含まれています

よく妊娠中に必要な栄養素として「葉酸」を耳にしたことがあるのではないでしょうか? 葉酸は胎児の先天性の奇形を予防するために、妊娠初期に積極的に摂ることが推奨されている栄養素です。

また、葉酸は血液を作るには欠かせない栄養素です。妊娠してから摂るのではなく、不足しないように妊活中から意識して摂るようにしましょう。

葉酸は字のとおり、葉物の野菜に多く含まれています。含有量はそれほど多くはありませんが、おやつのみかんから手軽に摂れるのは嬉しいですね。

 

東洋医学的には

みかんの性質は「温」となるので、食べすぎによって身体を冷やす作用はありません。

さらに酸・甘の性質があり「酸」は「肝」を「甘」は「脾」を丈夫にする作用があります。東洋医学では「肝」は主に血や気を巡らせる働きがあり、「脾」は主に胃腸の働きに関係しています。どちらも妊娠に関係する重要な臓腑のため、東洋医学的にも妊活中にはオススメの果物です。

 

まとめ

おやつに持ち運びやすいみかん。GI値は33と低GI食品のため空腹時に食べても安心なのが嬉しいですね。

妊活中には嬉しい栄養素ばかり含まれており、極端に食べすぎなければ果糖を摂りすぎる心配もなく、マイナス要素はほとんどありません。栄養面でも、風邪をひきやすいこの時期に積極的に摂りたいビタミンが豊富なためオススメのおやつです。

身体を温める性質もあることから「冬にはみかん」と言われるのは納得です。やはり旬の食べ物を摂取する事は大切なのですね。

 

よって、星は5つにしました。★★★★★

 

ちなみにみかんと似ているオレンジは身体を冷やす性質がありますのでご注意下さい。

 

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます。ご期待下さい!

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

砂糖は老化を促進する?糖と不妊の関係

不妊症克服!〜食養生〜

 

「砂糖は身体に毒」とよく言われ、昨今では糖質制限ダイエットがブームになっています。

砂糖

このブログでもお砂糖や血糖値についてお伝えしたり、院内でも糖分摂取について患者様から質問をいただくことが多くなりました。

血糖状態が続いてしまうと、インスリン抵抗性を引き起こし、不妊の原因となる排卵障害や「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」になる可能性があるからです。

 

さらに、血中の余った糖は赤血球に結びついてしまうため、血液がドロドロになり、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)=ヘドロ血」となってしまい、お肌の黒ずみやカサつき、情緒不安定、冷え、生理痛、子宮内膜症、不妊症など様々な症状の原因となってしまいます。


正常な赤血球は細い血管を通る際、柔軟に形を変えて通っています。

しかし糖がくっついた赤血球の場合は柔軟に形を変えられず、細い血管を通り抜けるのが困難になり血流が悪くなります。


子宮や卵巣には毛細血管が編目のように走っており、その血流が滞ると、冷えやホルモンバランスの乱れ、卵子・子宮内膜の成長にも影響が出てきてしまうのです。


糖の害はそれだけではありません。なんと老化の原因にもなるんです。


血中の糖が過剰に増えすぎると、身体の細胞や組織を作っているタンパク質と結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起こります。糖化されたタンパク質は、老化を進める原因物質である「AGE」となって蓄積していきます。

AGEとはAdvanced Glycation End-productsの頭文字をとって「AGE」、日本語では「終末糖化産物」と言われている物質です。ちょっと怖い名前ですね :-( 



正常なタンパク質が糖化してAGEが生成されると、タンパク質の機能を低下させたり細胞を傷つけたりするため、組織の組成が弱くなり、臓器の機能が低下してしまいます。


たとえば骨や血管に蓄積されれば骨や血管がもろくなり、お肌に蓄積されると肌の弾力が失われ、シワやたるみの原因になります。

AGEは老化の原因そのものなのです。

もちろんこれが卵巣に蓄積すると、卵巣機能が低下し不妊のリスクを高めてしまいます。

AGEが蓄積している人ほど体外受精や顕微授精の結果が悪かったことから、AGEの蓄積は卵巣機能の低下や妊孕性(妊娠しやすさ)の低下に影響を及ぼしているというデータがあり、論文も発表されています。(英語の論文のサマリーはこちら→)

 


そしてこのAGEは体内で作られるだけでなく、身近な食べ物からも摂取してしまっているのです。

AGEは「タンパク質と糖が熱せられてできた物質」。たとえば大人気のパンケーキ。


小麦粉と砂糖に、タンパク質である卵・牛乳をまぜて加熱すると、こんがりと焼き色のついたパンケーキができあがります。

パンケーキ

 

このこんがり焼けて色づいたところが糖化した部分であり、AGEが発生している部分なのです。

食品に含まれるAGEはほとんどが消化されますが、約7%は体内に蓄積されます。
調理法を工夫して、AGEの摂取を減らすようにしましょう。

AGEが多くできてしまう調理法として多い方から

揚げる

焼く・炒める

煮る・蒸す



となります。

わかりやすく、実際の食品で比べてみましょう。


焼き餃子と水餃子であれば、焼き餃子は水餃子の2倍ほどAGEを含みます。
カツ丼と親子丼を比べると、カツ丼は揚げる調理をしているため親子丼の5倍ほどAGEを含んでしまいます。

揚げ物は身体によくないというのも、脂肪が多いだけでなくAGEも多く含まれるからなんですね。

血糖値が高い状態が続けば続くほど、タンパク質と結びつく時間が長くなるため、AGEが増えていきます。
急に糖質を完全にカットして0にするのは難しいことですが、まずはジュースやお菓子類を控えたり、食事は野菜から先に食べてよく噛むようにするという習慣から始めていきましょう。

減らす努力をするだけでも必ず身体は変わってきます。
食生活を見直し、血糖値をうまくコントロールしながら糖化を防いで、妊娠する力を高めていきましょう。

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