眠活で妊活!
不妊症克服!〜日常生活〜みなさまこんにちは!!
秋から冬へと季節が移り変わり寒さが増してきましたが、なかなか気候が安定しないですね。
気候が不安定だと体調や自律神経にゆらゆらと揺らぎが出て、バランスを崩しやすくなります。
そこで重要になってくるのは、質の良い睡眠を取ることです。
良い睡眠は、ありとあらゆる美容と健康を維持する為に欠かすことのできないもの。
眠っている時間は「無」の状態なわけではなく、起きている時間を充実させる為に必要なのです。
普段私達が睡眠中に行なっていることを大きく4つに分けてみますと!
1.脳と体の休息
2.体内のメンテナンス
3.記憶の定着
4.ストレスの解消
良質な睡眠は起きている時間をより充実したものにしてくれるのが分かりますね。
ではここで、以前思わず読み入ってしまった本から興味深いお話をしてみたいと思います。
世界の中で正しい眠り方を知らないのは、なんと!日本人だけだと言う事実をみなさんご存知でしたでしょうか ?
驚きの事実ですね…
日本では「正しい眠り方ってなんですか?」と聞かれると、おそらく答えに困る方がほとんどだと思います。
欧米をはじめとする海外の学校教育では、眠り方を学ぶ「スリープエデュケーション=睡眠教育」が組み込まれていて専門的な講習まで行なわれているのに対して、私たち日本人の多くは眠り方の基礎さえ学んでいません。
知識として知らないのに、正しく眠る事なんて、到底無理ですよね ……。
「正しい眠り方」=「眠りのメカニズム」 を理解して身に付ける事。 それこそ、現代人に最も必要とされる能力のひとつなんです!
例えば。。。
仕事や遊びで忙しく睡眠不足が続いていると 「 エネルギーを使っているから痩せそう 」 と思いますが、実はその逆。
「 良い睡眠でスリムになり、寝不足になると太る 」 のです。
質の良い睡眠中には、体脂肪や内臓脂肪を分解してくれる成長ホルモンがたっぷり分泌され、どんどん体が太りにくい体質に変わっていきます。
新陳代謝はもちろん、食事で摂った 「糖」 や 「脂質」 の代謝までアップするので、冷えが取れ「健康的に妊娠したい女性」にはうれしい事ずくめです!
最新の研究で、睡眠時間は 体重 ・ 体型、また妊娠しやすいからだを手に入れることと大きな関係がある事がわかってきています。眠活で脳を味方につければストレスを感じることなく適正体重を維持し、妊娠力をアップすることができるのです。
その理由は、ちょっと専門的な内容になってしまいますので、興味がない方は緑色の字の部分を飛ばしてくださいね 。
脳の視床下部にある食欲中枢は、空腹感をコントロールする摂食中枢と、満腹中枢で構成されています。
摂食中枢が働くと食欲を増すホルモン 「 グレリン 」 が分泌され、満腹中枢が働くと食欲を抑制するホルモン 「 レプチン 」 が分泌されます。
さらに睡眠時間が減ってグレリンが増えると、目を覚まさせる働きに加えて食欲を増す作用のあるホルモン 「 オレキシン 」 を分泌させる神経細胞が興奮する事もわかっています。
つまり『 睡眠不足 → レプチン分泌低下 → グレリン分泌増加 → オレキシン分泌増加 → 食欲増進 → 起きて食べる → 肥満 』という風に、このような負のスパイラルに陥ってしまうのです
睡眠が私達にとって重要なのは、体重コントロールだけではありません。女性ホルモンのバランスとも密接に関連しているので、妊活に大きな影響を及ぼすのです。
一般的に40歳を過ぎた頃から、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下するといわれています。基礎体温の主に低温期に分泌されるこのホルモンは、東洋医学の陰陽論では「陰」のホルモンと考えられています。
「陽」は、男性的なエネルギー・太陽・昼・動・明・熱
「陰」は、女性的なエネルギー・月・夜・静・暗・冷
というように分類されます。
女性は陰のグループに含まれ、エストロゲンもまた陰に分類されます。
陰のエネルギーは「夜=陰の時期」に「陰の活動 = リラックス(静)」をすることで養われます。
逆を言えば、夜に「陽の活動=動き回ること、脳を酷使すること」をしていると、陰=エストロゲンの作用が弱くなってしまうのです。例えば、内膜が薄くなる、卵胞の育ちが悪い、頸管粘液の減少、ひいては高温期に体温を維持できなくなる黄体機能不全に発展することも。
東洋医学では、日没後は薄暗い中でゆったりと食事をして睡眠の準備に入ることをすすめています。しかし現代社会では、日没後にTVを観たり、ネットサーフィンを楽しんだり、仕事をするなど、「陰」の時間帯に「陽」のアクティビティをしていることが多く、そのことが不妊や生理不順などの原因の一つになっている可能性があります。
心当たりのある方、多いのではないでしょうか? 特にお仕事をお持ちの女性は、なかなかなか「陰」の時間をキープすることがむずかしいですよね…。
少なくとも睡眠の質を大きく左右する就寝1時間前は 、「 リラックスする時間 」 と決めて、パソコンやTVを消してみることから始めて見てはいかがでしょうか。
できることならば、家に帰ったら仕事はしない。寝る前にスマホやパソコンをしたり、TVを観ないように。寝る2~3時間前までに夕食を済ますことも大切です。
そして、お部屋を暗くしたら早めにベットに入り目を閉じてゆっくりとリラックス。
それによって仕事が溜まってしまうようでしたら、日の出と共に起きて仕事をすることは、「陰」のエネルギーを消耗することがありません。
都会で働いている方にはなかなか難しいことですが、できる限り「洞窟に住んでいた原始時代」のような生活リズムを心掛けることも妊娠への近道です
私自身も睡眠について改めて学ぶことで、眠るまでの時間の過ごし方に気をつけていこうと思うようになりました。
この機会に眠活に力をいれて心も体も健やかに過ごせるようにがんばっていきましょう!
~参考~
以前、睡眠時に分泌されるメラトニンと卵子のクォリティの関係について、ブログでご紹介させて頂きました。ご覧いただいてない方は、こちらをクリックして下さい。
*参考図書
「睡眠 1日9時間のキレイの近道 睡眠美容術 」友野 なお 著 中央公論新社 より。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
妊娠できるカラダづくり シリーズ第10回 「五臓タイプー腎について」
妊活~東洋医学の視点から妊娠できるカラダ作りシリーズもいよいよ最終回です
10回目の今回のテーマは、、、
妊娠にもっとも深く関わる「腎」です。(※ご自分の五臓タイプは?チェックがまだの方はコチラ )
東洋医学では「腎」を強くすれば、自分の生命を維持する力・新しい生命を生み出す力をUPさせることができます。妊娠力もあげつつ、アンチエイジングにもつながる、なんて素敵なのでしょう早速「腎」について、見ていきましょう
●命育む力をつくる「腎」
西洋医学では「腎」は泌尿器系の臓器として水分代謝に関わります。東洋医学でも、「腎」は水分代謝において重要な役割を果たしていますが、それだけではなく妊娠・出産おいてとても大事な「生命エネルギーを貯蔵し、成長・生殖能力を支える」という働きもしているのです。
東洋医学において人の生命の源になるものは、2つあります。1つは先天の精(先天的に生まれ持ったエネルギー)。もう一つは後天の精(後天的に飲食物や呼吸から取り入れられるエネルギー※後天の精についてはコチラ )です。この2つの精が、命を育むためには必要です。
人は両親から先天の精を受け継ぎ、生まれてきます。この先天の精を使い、人は成長し生殖能力をつけていきます。後天の精は、加齢とともに減少する先天の精を補充しています。この先天の精を貯蔵し、生命活動に生かしているのが「腎」なのです。「腎」の機能が低下すると、生命の源となる精が消耗し、老化の加速や生殖機能の低下につながります。「腎」が強く精が充実している人は、若々しく元気で生命力も旺盛です。「腎」が弱く精が不足している人は、生命力が弱く老化や免疫力の低下・不妊などの症状が出やすくなります。
なぜ「腎」の機能が低下してしまうのか。「腎」を強くする方法はあるのか。命育む力をつけるため、しっかり解決していきましょう
●妊娠に重要な「腎」の働きはコレ
① 精(生命の源)を貯蔵し、成長・発育に関わります。また、性機能・排卵・月経など生殖機能の周期的変化をコントロールしています。基礎体温は安定してますか?
② 全身の温冷バランスを調節しています。冷えのぼせなどはありませんか?
③脾や肺と協力して、体内での水分の貯留や排泄をコントロールします。むくみありませんか?
④呼吸で取りいれた「気」を、体の深いところまで引き下げ巡らせます。気づくと呼吸が浅くなってること、ありませんか?
⑤嫌いなものは、寒さです。冷えはきつくないですか?
⑥骨や脳、髪の毛を滋養し、耳や生殖器・肛門の機能を管理します。最近歳を意識する機会増えていませんか?
●生命の源泉「腎」
五臓を「木・火・土・金・水」に分類する五行論では、「腎」は「水」土壌を潤し、植物に栄養を巡らせる生命の源です。「水」がないところに植物が育たないのと同じで、不妊治療においても、生命の源である「腎」のベースがしっかりしていなければ、なかなか結果にはつながりません。
●こんな症状が出ていたら「腎」が弱っているサイン!
①白髪が目立ってきた、耳が聞こえづらい、膝腰つらい、精力が減退した。
→腎が弱くなると老化が加速し、腎が滋養している髪・耳・骨・膝・腰などに異常が出てきます。変化に気付いたら早めの対策を!
②びくびくしやすい 最近神経質になってきた。気力がでない。
→精力を巡らせ、粘り強さや根気を生み出しているのも腎。治療に積極的に取り組めなくなってきた。夜物音ですぐ目が覚めてしまう。そんな時は腎が疲れているのかも。
③疲れやすい、冷えがきつい、下腹部が力ない感じでぺこぺこしている。
→腎が衰えると、生命力が弱まるため全身の臓器・筋骨が虚弱になります。結果、体温や体力の低下につながります。不摂生や睡眠不足で疲れがたまっている時、ご自分のおなかを触ってみて下さい。おそらく腎気があつまるが下腹部(丹田)が弱々しくペコペコしてるはずです。
⑥むくみがひどい
→腎機能が低下すると、水分代謝がうまく調節されずむくみがでます。下半身の冷え、むくみ、疲れを感じたら、それは腎がよわっているサインです。
●その生活、「腎」を酷使していませんか?
① 夜遅くまで、スマホやテレビ→「腎」を強化するには良質な睡眠が不可欠。寝る前の光は交感神経を興奮させ、眠りの質を低下させます。
②不規則な食生活。3食規則正しく食べていない。→食から作られる後天の精が不足すると、先天の精の消耗も早くなり、「腎」機能が低下します。
③薄着や足首出しファッション。→冷えは腎に直接ダメージを与えます。
④何事も気合で頑張りすぎちゃう。→働き過ぎ、飲みすぎ、食べ過ぎ、遊び過ぎ、寝過ぎ。何事もしすぎは禁物!疲労は腎精を消耗します。
●腎を強くして妊娠力UP+アンチエイジング
①十分な睡眠→腎を強化するには良質な睡眠が不可欠。特にPM10時~AM2時の間に熟睡している状態が理想的です。
② 適度な運動をして、足腰を鍛える→下半身の強化は「腎」を養います。
③冷え対策→腎は冷えが大嫌い。体を冷えから守り、特に腎に関わる腰回りや下半身は冷やさないようにしましょう。
④黒い食べ物やねばねば系。→海苔、黒ごま、黒米、黒豆、なつめ、ひじき、おくら、山芋、木の実。お茶ならほうじ茶。じっくり火を通して作られるので、体を温めてくれます。
⑤エネルギー温存→過労、食べ過ぎ、遊び過ぎなど、し過ぎは、腎のエネルギーを消耗させます。何事もほどほどに、、、
⑥深呼吸→「腎」の気を深く吸い込み体内に取り入れる機能をサポートしてあげましょう。
⑦養生→規則正しい食生活、鍼灸、漢方など養生をしっかりすることで、後天の精が増し、加齢によって減少する先天の精の減少のスピードを遅らせることができます。
いかがでしたか「腎」タイプにあてはまる方は、是非今日から「腎」強化を意識して妊娠力をUPさせていきましょう
待合室にかわいいツリーハウスが建ちました
待合室の季節のお花セラキュアの待合室に、早々にクリスマスがやってきました!
今年のコンセプトは「ツリーハウスへようこそ!」。
「森の大きな木の上に建つクリスマスツリーの形をした家、プレゼントをかかえたサンタ、てっぺんまで登った元気なスノーマン、みんな笑顔で手をふってくれています。皆様どうぞあたたかい気持ちでクリスマスを迎えられますように」
と、華道家の島田光和さんからメッセージをいただきました。
今回は作業中の様子も。
後ろ姿で残念ですがいつも待合室を華やかに飾ってくださる島田さんです。
バラバラの材料が、みるみるうちに素敵なアレンジに大変身する様子を観察していると、プロの仕事はすごいな〜と毎回感動してしまいます!
かわいらしいマスコットについつい触りたくなってしまいます。見ていると気持ちがほっこり温かくなりますね。
ぜひ待合室でクリスマス気分を味わってください。
トナカイさんがほわほわと揺れながらお出迎えしてくれます。
メラトニンの卵子クォリティ改善効果
不妊症克服!〜日常生活〜以前「意外としらない卵子のお話」で、卵子の老化についてお伝えしました。(※まだお読みでない方はコチラ )
排卵される卵子の元となる原始卵胞は、私達がお母さんのお腹の中にいる胎児の頃に一生分用意されています。そのため、今排卵されている卵は、自分と同じ分だけ歳を重ねています。加齢とともに卵子は歳を取り、妊娠できる能力は低下していきます。眠っていた原始卵胞が目覚めて成長をはじめ、第一次卵胞→第二次卵胞→成熟卵胞と成長をして排卵にいたるまでの期間は約180日。つまり卵子の老化を食い止め、質を改善するためには、少なくとも半年以上をかけてライフスタイルを改善することが大切です。
*内膜や卵胞の質の改善は、冷えが取れて血流が改善されればもっと早く実現できます。
ここで、卵子の質を改善する作用があると注目されているのが「メラトニン」
ある研究では、メラトニンを摂取すると変性卵率が低下し、受精率が上昇したという結果が報告されています。メラトニンの抗酸化作用は、卵巣内酸化を抑制し、卵の質を改善することができると期待されています。
そもそも「メラトニン」って何なのでしょう
●睡眠が卵の質を左右する!?
メラトニンとは、脳の松果体という場所から分泌されるホルモンです。メラトニンには1日の中で分泌リズムがあります。朝光を浴びると分泌がとまり、暗闇で分泌が促進されます。朝日を浴びてから約14時間~16時間後徐々に分泌が高まり、深部体温を低下させるとともに眠気を誘導します。いわゆる、「体内時計」をつくっているのがメラトニンです
ところが、夜に強い照明の中にいたり、朝の光を充分に浴びないと、体内時計が乱れ、メラトニンの分泌も減ってしまいます。メラトニンの分泌のピークは午前2時。その時間に熟睡をしている状態が理想です。眠りが浅い、寝付きが悪いなどの睡眠トラブルがある方は、体内時計が乱れ、メラトニンの分泌が低下している可能性があります
そしてメラトニンには、体内時計を作るだけではなく、体を老化から守ってくれる抗酸化作用もあるということがわかってきました。抗酸化作用とは、体を酸化=老化から守ってくれる力のこと。切ったリンゴが空気に触れて時間がたつと酸化して茶色く変色するように、私達の体も酸化し錆びていきますその酸化の原因となるのが活性酸素。この老化を招く活性酸素を追い出す抗酸化作用をメラトニンは持っているのです。すごいと思いませんか?!メラトニンの分泌が低下しているということは、卵の酸化=老化のスピードも早いということです。メラトニンを分泌させる生活を身に付け、体も卵もアンチエイジングしていきましょう
● メラトニンを分泌させる習慣を身につけよう
朝の習慣
①起きたら早めに朝日をあびてメラトニンの分泌リズムのスイッチオン。
②朝食を食べることで、基礎代謝をアップして、体を活動モードに。
③同じ時間に起床し、メラトニン分泌サイクルを一定に。
夜の習慣
① 夜は強い光を浴びず、メラトニンの分泌を促進!
②寝る前にお風呂や足湯で体を温める!一度体が温まった後、深部体温が低下すると眠気が誘導されやすくなります。その温度差が大きいほど、疲労回復や質の高い睡眠につながると言われています。温泉に入った翌日は、体がすっきりしていませんか?
③カフェインの摂取は午前まで!睡眠の質をさげないよう、午後は控えましょう
④ベットで本は読まない。脳が活動モードになってしまいます。
⑤夕食は寝る3時間前までに。インスリンが分泌されると、眠りの質が低下することがわかっています。
●メラトニンって摂取できるの?
アメリカではサプリメントとして流通していますが、日本では認可されていないため購入することはできません。メラトニンの分泌を促進する以下の食べ物から取り入れていきましょう!
オススメ食材はコチラ
ブロッコリー、アスパラ、フレッシュミント クルミ、ざくろ、黒茶など
またメラトニンの原料となるのは蛋白質。大豆や鶏肉、卵なども不足しないよう意識して取り入れていきましょう
この食生活はNG
血糖値の乱高下は体にとってストレスとなり、メラトニンの分泌を低下させると言われています。血糖値を急激にあげてしまう甘いものは取り過ぎないように注意しましょう。食事の後、すぐ怠くなったり眠くなったりする方は血糖値の乱高下が起きている可能性大。食事をする時は、いきなりご飯やパンをたべるのではなく、サラダや食物繊維から食べるようにすると、血糖値の上昇が緩やかになります。
また食後血糖値の上昇度合いを測る指標として、GI値(グリセミックインデックス)があり、GI値が高いほど血糖値が上昇します。例えば、主食の食パンは90以上、白米は80~89、うどんは80とGI値は高めです。けれど、ライ麦パンやおそば、玄米は50~59とGI値が低め。GI値が低いものを選ぶだけで、糖の吸収を緩やかにすることが可能です。また色の濃いものは、白いものよりGI値が低い傾向があるので、食品を選ぶ時に意識してみて下さいね
以上 いかがでしたか
東洋医学でも、日没後に活動したり、夜更かしをしたりしていると、体を潤す力が低下し、卵子が育ちにくくなると言われています。
お布団に入ると、手足だけ火照って外に出したくなる、寝汗をよくかく、うんちがうさぎのフンのようにコロコロしている
、、、などの症状に心あたりがある方は、体を潤す力が低下し、卵子の質や成長に影響がでている可能が大
メラトニン同様、質の良い睡眠をつくる生活を意識していただくことで、体質を改善することは可能です
ぜひ今日から意識してみてください
妊娠できるカラダづくり シリーズ第9回 「五臓タイプー肺について」
妊活~東洋医学の視点から妊娠できるカラダづくり 第9回の今回は、、、、
「肺」タイプについてお話していきたいと思います(五臓の体質チェックはコチラ から)
●「肺」って何?
西洋医学では、肺は呼吸機能に関わる臓器です。空気中から必要な酸素を吸い込み、体の中から不要な二酸化炭素を吐き出します。一方東洋医学では、「肺」は呼吸機能だけではなく、水分代謝・免疫機能・血液循環にも関わっています。呼吸を通して入る「息」と食事を通して入る「飲食物」を合わせて、「肺」は東洋医学におけるエネルギーである「気」を作ります。この「気」は、体を温めたり、血を造る材料になったり、病気から体を守ったりと、生きる源となるエネルギーです。やる気・勇気・根気・・・など、自分を震い立たせるパワーがある言葉には、「気」がつく言葉が多いですよね。「肺」の気の働きが弱ると、血を造るパワーも、体を守るパワーも弱くなります。東洋医学での不妊治療において、「肺」はとても重要な働きを担っているのです。
「木・火・土・金・水」に分類される五行論では、「肺」は「金」に分類されます。「金」とは変化するもの、混じり気のない純粋なものです。樹木の成長において不必要なものを排除したり、「実」を実らせ次の時代へ生命を伝えたりする変化を「肺」が担っています。みなさんの不妊治療においても「実」を実らせる為に、今回はしっかり「肺」について勉強していきましょう♪
●「肺」ってどんな働きをしているの?
①呼吸→呼吸を通じて肺は、宇宙の気(陽気)を体に取り入れます。この宇宙の気と、飲食物から得られた地球の気(陰気)が調和することで、生命力の源となる「気」がつくられます。「天」と「地」のエネルギーがあわさることにより「人」が作られるという、東洋医学の考え方です。肺が上手く働かなければ、生命力の源である「気」のパワーも落ちてしまいます。生理周期でいうと、排卵期は卵子が卵巣の壁を破って排卵するため、すごくエネルギーが必要な時期。「気」のパワーが落ちてしまうと、無排卵だったり排卵後の体温の上昇が何日もかかったりすることがあります。
②気の生成と循環→「肺」の働きによって作られた「気」は、全身をめぐります。「肝」や「心」も「気」の循環に関わっていますが、スプリンクラーのように「気」や「水」を全身にまいてくれるのが「肺」のお仕事です。
③血液循環→飲食物から得られる「エッセンス」と「気」が、上手に混ぜ合わさると「血」ができます。また「気」は「血」と一緒に全身をめぐり栄養を届けます。「血」と「気」。どちらかが欠けても、全身の血液循環はうまくまわりません。肺の機能が落ちてしまうと、子宮や卵巣に栄養と血液が届かず内膜が薄い、卵が育ちにくいという状態になることも。着床に必要な内膜のふかふかのベットを作るためには、気血の循環が必要です。
④水分代謝→「肺」の働きによってスプリンクラーのごとく全身にまかれた「水」は、「気」の体温調節機能や免疫機能の働きによって、水分代謝を調節しています。具体的には発汗や排尿、毛穴の開閉調節をしています。つまり汗が全く出ない、肌がカサカサしてる、むくみがひどい・・・などという症状が出ている時は、「肺」や「気」のパワーが落ち始めているサインです。
⑤免疫機能→肺の免疫機能を例えていうなら「窓」。体の中に風邪などの邪気が入らないよう「窓」を閉じたり、入ってしまった邪をすぐに追い出すために「窓」を開けたり。体の中の気や水が外に出ていかないよう「窓」を閉じたり、余分な水分を外に出す為に「窓」を開けたり。この「窓」が壊れてしまったら、邪気が入り放題。「気」や水は漏れ放題になってしまいます。
●肺の働きが弱くなる原因はこの3っ
①乾燥・・・「肺」は乾燥に弱い臓器とされています。今の季節、暖房の使い過ぎには注意が必要です。
②水分代謝の異常・・・汗のかき過ぎは、「水」と「気」を外に追い出しすぎてしまいます。「水」が少なくなれば、乾燥に弱い「肺」の力はどんどん弱まるばかり。また肥甘厚味や生冷の過食など(覚えてますか?肥甘厚味についてはコチラ )により、体に湿気がたまりすぎると、肺のスプリンクラー機能がうまく働かなくなります。べたべたした水はスプリンクラーではまけません。
③気分の落ち込み・・・五臓に感情を分類すると、肺は「悲」と「憂」。鬱々と我慢したり、クヨクヨと悲しんでいたりすると、精神状態はどんどん悪くなり呼吸も乱れてきます。呼吸が乱れれば、「肺」の働きも弱まりますし、生命力の源である「気」の出し入れがスムーズにできなくなります。
●こんな症状がある人は「肺」が不妊の原因かも
①呼吸器の異常→
咳がでたり、声が出にくかったり呼吸器に異常がでます。
②気血の不足→体のエネルギーの源が不足するので、冷え・疲労倦怠感・立ちくらみなどの症状がでやすくなります。
③水分代謝の異常→
鼻水がたまったり、汗をかけなくなったり。冷えがあるのに汗が出すぎたり、むくみや排尿障害がでたり。また、お肌の水分調節も上手くできないので、お肌はカサカサ。喉はカラカラ。水分をとったところで、肺のスプリンクラー機能が低下している場合はすぐには改善できません。
④免疫機能→体を守る「窓」が空きっぱなしになるので、風邪をひきやすくなったり、汗が止まらなくなったりします。
●「肺」が弱い方へのアドバイス
①夏のエアコン要注意! クーラーにあたりすぎると、汗を自然にかきにくくなります。肺の水分調節の「窓」をスムーズに開閉させるためには、自然に発汗させることも重要です。
②冬は暖房にも要注意!暖房によっておこる「乾燥」は、肺の機能を低下させます。
加湿器を付けたり、換気をしたり、乾燥しすぎないよう注意してください。濡らしたタオルを部屋にかけるのも効果大!喉の乾燥には、ミントティーやカモミールティーもおすすめです。
③肺を潤す食べ物はコレ!
フルーツなら「秋」に出てくる、りんご・ぶどう・柿など。色は「白」の、白きくらげ・山芋など。味は「辛味」で、ネギ・たまねぎ・にんにく・生姜・シナモンなどがおススメです。もちろん、食べ過ぎは逆効果なので気をつけてくださいね。
④気分の落ち込みは気の滞りにつながります。呼吸を意識することで、気の滞りを防止!ウオーキングやヨガは、気の滞り防止に最適です。
⑤汗のかき過ぎには注意!汗をかきすぎると、「肺」や「気」のパワーが弱まり、「水」も不足します。「肺」タイプに人は特に、岩盤浴やサウナなど、汗をかき過ぎないよう気を付けてください。
⑥しっかり休息!たっぷり睡眠をとって、疲れをためないこと。
無理をしすぎると、どんどん「気」を消耗して「肺」の力も弱めてしまいます。
いかがでしたか
「肺」タイプの方は是非参考にしてみて下さい次回はいよいよ不妊克服の鍵となる「腎」についてお話していきますお楽しみに
小麦粉に要注意? グルテンのお話
不妊症克服!〜食養生〜皆様こんにちは
1日も早く妊娠する為に、ご自宅でサプリメントや漢方などいろいろ試しているのに今ひとつ効果がわからない…?という方のために、妊娠力アップに繋がるヒントとして「グルテン」についてお話したいと思います
最近、このような症状はありませんか
□ いつも疲れている
□ 集中力がない
□ 気分の浮き沈みが激しい
□ 下痢や便秘
□ 肌の調子が悪い
□ アトピーやアレルギーがひどくなった
□ 太りやすい など
もしかしたらそれは「グルテン」が悪さをしているのかもしれません
なんとなく耳にしたことのある「グルテン」とは何かご存知でしょうか?
グルテンとは小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種で、お水と混ざると粘り気が出る成分です。
小麦粉に含まれるグルテンは、パンのモチモチ感を出したり、うどんのコシを出すなど、様々な食品で使われています。
パン・うどんの他にも
・ピザ
・ホットケーキ
・クッキー
・ラーメン
・パスタ
・お好み焼き
など、小麦粉は枚挙にいとまがないほどたくさんの食品で使われています。
他にも私達日本人がよく使っているお醤油にも小麦粉が使われているんですよ!
さて、この小麦粉に含まれているグルテンは、身体に対してどのような悪さをする可能性があるのかというと…
下痢や便秘、消化不良の原因に
体質によってはグルテンを異物として認識してしまい、過剰に反応した免疫が腸を攻撃し、慢性的な炎症が起きてしまうことがあります。それにより消化吸収が上手くいかず、消化不良や腹痛の原因となったり、アレルギーを起こしてしまうことも…。
また身体や脳に栄養がいかないことで、疲労感や集中力の低下、気分が鬱々とするなどの症状にも繋がります。
肥満、糖尿病になりやすい
小麦粉にはアミロペクチンAという吸収の早い糖質が含まれていて、血糖値を急上昇させてしまいます。
急上昇した血糖値を下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されることで、今度は血糖値が急降下→脳に糖分がいかなくなることで眠気やだるさを感じ、身体はまた糖分が欲しくなる→摂取すると血糖値が上昇…の悪循環となるのです。
繰り返しているとインスリンの感受性も鈍くなり、インスリンを分泌しても血中の糖分がエネルギーへ変換されずに残ってしまい、高血糖のままとなることで肥満や糖尿病の原因にもなってしまいます。
このようにインスリンの感受性が鈍くなることを「インスリン抵抗性」と言います。インスリンは男性ホルモンの産生を亢進させることから、この状態になると、卵胞の発育を妨げたり、排卵障害や着床障害を起こす可能性がでてきます。
肌荒れやシワ、たるみは老化や紫外線だけではない
エネルギーとして代謝されずに余った糖は、タンパク質と結びつく性質があります。食後の血中に糖が多くあると、タンパク質と結びついて「糖化」が起こります。
この「糖化」は肌のコラーゲンを固めてしまうので、肌のハリをなくし、シワたるみ、くすみの原因となるのです。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、身近にある食べ物がこのように悪さをしていたなんて驚きですね
東洋医学では、消化吸収・エネルギーの運搬には「脾」が深く関わっています。(「脾」についてはコチラ )
消化吸収が悪くなることで「脾」の機能が弱まると「気・血・津液(水分)・精(活力)」がしっかりと作られなくなり、身体に不調が出たり病気になりやすくなります。
もちろん妊娠力の低下=不妊にも繋がりますので要注意です。
小麦粉は東洋医学で「温」の性質とされており、身体を温める作用があるため、下記のようなタイプの方は摂り過ぎに注意しましょう。
身体の熱が増え、潤いが減ってしまうことにより症状が悪化してしまう場合があります。
・熱がり
・ほてりやすい
・便秘気味
・寝汗をかく
・口が渇きやすい
・冷たいものを好む
・コロコロした便が出る
また、脾の力が弱まり身体の余分な水分(湿)が溜まると、「湿」と「熱」が組み合わさって「湿熱」が生まれます。ドロドロとした痰のような湿熱は、気や血の巡りを悪くさせ、代謝を悪くし、太りやすくもさせます。皮膚表面では顔や上半身に吹き出物となって現れます。
小麦粉はほとんどの加工された食品に含まれていますので、グルテンフリーを徹底するのはとても大変です。
パンやパスタをよく召し上がっている方は、玄米とお味噌汁にするなど和食に切り替えてみましょう。そしておやつにクッキーやケーキを召し上がっている方は、小麦粉の代わりに米粉やそば粉・アーモンド粉を使って、ご自身で手作りしてみてはいかがでしょうか?
お砂糖の代わりに蜂蜜を使うなど、甘さの調節ができるので一石二鳥です。
日本ではあまり広まっていませんが、小麦粉をやめると
・健康的に体重コントロールができる
・疲れにくくなる
・肌がキレイになる
などの効果がある為、海外の有名女優さんにも、グルテンフリーダイエットを実践している方が増えているようです。
セラキュアに通って来られる外国人の患者様によると、アメリカやヨーロッパ、インドでは、グルテンフリーのパンやパスタが街のスーパーでも販売されているとのことです。アメリカのドミノピザでもグルテンフリー生地のものが選べるようになっているんですよ~
貴女の身体の不調がグルテンによるものかどうか判断するには、まずは2~3週間、小麦粉を避けた食事をし続けてください。その後、パンやパスタ等を食べてみることで、貴女の身体へのグルテンの影響を確認することができます。
実は当院にもグルテンに反応していたことがわかったスタッフがおり、現在グルテンフリーダイエットを実践中です!
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
妊娠できるカラダづくり シリーズ第8回 「五臓タイプー脾について」
妊活~東洋医学の視点から「妊娠できるカラダづくりシリーズ」8回目の今回は、、、
「脾」タイプについてお話していきます
※五臓の体質チェックがまだの方はコチラ から
● 「脾」って何?
皆さん「脾」と聞いて、どんなイメージをしますか?西洋医学での「脾臓」は「血液のお掃除屋さん」。古くなった血液を処理したり、血液中の異物を取り除く役割を果たしてしています。一方東洋医学での「脾」は消化器全般の働きを担っています。といっても消化吸収だけではなく、飲食物から気・血・水を作り出し、栄養を全身に巡らせています。
皆さんは「血の道症」という言葉を聞いたことがありますか?
「血の道」という言葉は江戸時代から使われており、「血の道症」は月経・妊娠・出産・産後など、女性特有のホルモン変化に伴って現れる症状を表します。血液不足の『血虚』や血の滞りがある『お血』など、血に関連する異常があると婦人病を引き起こします。「脾」はこの「血の道」を安定させています。
人には持って生まれたエネルギー(先天の精)と、食事や呼吸から作り出り出されるエネルギー(後天の精)の2つがあります。脾は後天のエネルギーとして、気血水の源となり、生命活動にとって重要な役割を果たしています。生殖機能を支える「先天の精」は、残念ながら加齢によって少しずつ減っていきますが、「後天の精」を増やす事で既に減ってしまった「先天の精」をある程度補うことができます。一言で言えば「アンチエイジング」の働きがあるわけです。「脾」=消化機能が低下すると、「後天の精」が取り込めません。すると「先天の精」の消費が大きくなり、生殖機能も低下します。つまり「脾」を強くすることは、「生殖機能を強くすること」。お子様を望まれてる方にとって、とても大切なのです。
「脾」は五行論の「木・火・土・金・水」でいうと「土」。新しい命が健やかに成長するために、肝の「樹木」心の「太陽」と同様、水分と栄養を樹木全体に行き渡らせる土壌は成長の基盤として不可欠なのです。
● 「脾」の具体的役割って?
①必要なものを吸収して不要なものを排出する!
飲食物を消化吸収し、気血水を全身におくっています。この作用は「運化と呼ばれています。気血水はこの運化作用によって、飲食物から作られます。この機能が正常に働くとことで、栄養が全身へめぐり、生理活動を営めます。また飲食物を吸収した際にでる余分な水分を、汗や尿として排出しています。
②大事なものを持ち上げる!
消化吸収した栄養を胃から上の臓器(心や肺)に送っています。心や肺に送られた栄養は気血として全身に巡ります。この上に上にひっぱる機能は、内臓を正しい位置に固定させる力をもっています。
③大切な血をとどめる!
血が順調に流れ、血が体の外に溢れでてしまうのを防いでいます。
●脾の働きが弱くなる原因
① 「肥甘厚味の過食」→「肥」は脂肪、「甘」は甘いもの、「厚」は高カロリーなもの。肥甘厚味を食べ過ぎると、余分な湿気や熱が身体に溜まります。この「湿」と「熱」は、「脾」の消化機能を低下させます。油物や脂肪の多いものを食べ過ぎると、お腹の調子が悪くなるという方は要注意!「脾」の機能が低下しています。体がむくみやすいという方も「湿」が溜まっている可能性が大!食生活を見直してみましょう!
②「生冷過食」→生もの、冷たいものの食べ過ぎも、同様に「脾」の機能を低下させます。
③「考え過ぎ」→「脾」と関係が深い感情は「思」。ウツウツと考えすぎると、気の巡りも悪くなります。考えすぎて、食欲がない、、、なんてことありませんか?「食べることは生きること」。健全な食生活により、栄養を身体全体に巡らせるためには、考えすぎは厳禁です。
●脾の機能が低下すると
① 吸収できない!→異常きたすと、消化吸収機能が低下します。具体的には食欲不振、やせ、便秘、腹痛下痢などが起きます。水分代謝にも影響が出るため、水分が体体に溜まりむくみや痰などの症状が出やすくなります。「脾」は後天のエネルギーの源。エネルギーを吸収できないと、新しい命を作るエネルギーも不足します。
②持ち上がらない!→全身の巡りに異常をきたすと、気血水の源が不足するので、脱力感やめまい、膨満感下痢などが起こりやすくなります。また上へあげるエネルギーが低下するため内臓下垂が起こり、消化器や生殖器の位置が狂います。
③とどめられない!→異常をきたすと、出血しやすくなります。内出血、血便、血尿、不正出血などがみられます。
●対策
①水分代謝を促す作用のあるものを口にする。たとえば、紅茶やプーアール茶・ウーロン茶、コーヒーは水の代謝をよくする利水効果があります。冷たい飲み物は脾にはよくないので、温めて飲んでください。体にむくみ「湿」がたまってきたら、水分はとりすぎなので、少し控えめに。ただしカフェイン摂取に関しては賛否両論があるので、過剰摂取には注意してくださいね。ちなみに当院では、妊娠中のカフェインの摂取を控えるようにご指導させていただいております。
②いつまでもクヨクヨしたり、思い悩んだしない。
適度な運動や気分転換で、滞った「気」を流しましょう
③油物、甘いもの、高カロリーなものは食べ過ぎないこと。
⑥食養生としてはトウガン、ハトムギ、小豆などの利尿作用のあるものがお薦めです。ただし体を冷やす涼性のものが多いので、体を温めるショウガや唐辛子などの香辛料を一緒に取りましょう。お刺身など冷たいものを食べるときも、お味噌汁を追加するなど、温かいものを一緒にとるようにしてみてください。また脾を補う「黄」にあたる緑黄色野菜などもオススメ。山芋、いんげんまめなども脾を補います。
いかがでしたか
脾タイプの方はぜひ参考にしてみてください
シリーズ「妊娠できるカラダづくり 第7回」 〜五臓タイプ 心について〜
妊活~東洋医学の視点から妊娠できるカラダ作りシリーズ」7回目の今回は……
「心」タイプについてお話していきます
※五臓の体質チェックがまだの方はコチラ から
皆様前回のブログ を読んで、なんとなく五臓「肝」のイメージはできましたか!?西洋医学の「臓器」と東洋医学の「五臓」の意味合いは少し違う為、混乱する部分もあるとは思いますが、なんとなくでもイメージいただければ嬉しいですその勢いで今回は「心」について、見ていきましょう♪
●「心」って何?
東洋医学では、西洋医学でのポンプとしての「心臓」だけでなく、脳の働きを含めて「心」と呼んでいます。五臓の「心」に含まれる脳の働きとは、精神活動の司令塔です。精神活動とは、知覚・記憶・思考・意識・判断などを表します。この精神活動は東洋医学では「神 シン」と呼ばれています。「神」は「心」の中に含まれています。「神」は人間の生命活動にとってもっとも重要で、「神」がなければ人は生きていけません。さらに「神」は五臓のバランスをサポートしています。過労や感情の乱れによって「心」の中にある「神」が不安定になると、循環機能や排泄・消化吸収なども上手く働かなくなります。「神」が安定していると、状況に応じた的確な判断と行動が可能であり、生体機能が健全に維持されます。「心」の安定=「体」の安定。「妊娠できるカラダ作り」にとって「カラダだけでなく、ココロを安定させること」はとっても大切なのです。
五臓を「木・火・土・金・水」に分類する五行論で「肝」は「木」でしたが、「心」何だと思いますか?
熱く赤い血を全身に運ぶ「心」は「火」として分類されます。火の特性は、炎上・温熱・上昇です。体を温める気の源として、熱のエネルギーを持ち、体を温めています。
「肝」を樹木とすれば、「心」は太陽。太陽の光がなければ樹木は成長しません。新しい命の成長にとって、「心」も不可欠です。
●「心」の具体的な役割って?
①精神活動→「意識がはっきりしている。精神状態が安定している。考えがしっかりしている。反応が早い。」といった状態は「心」がしっかり機能している状態です。
②血流→良い血流のために必要なことは、3つあります。まず「血」。その通り道である「脈」。そして血を押し流す為の「気」。この血液を流す力が、「心の気=心気」であり、これもまた「心」の重要な役割なのです。・・・あれ?血って「肝」が巡らせているのでは?と思ったあなた!素晴らしい記憶力です。「心」と「肝」の違いは、「ポンプ」か「蛇口」かの違いです。「心」は脈を介して「血」を全身にめぐらせ、その量や流れを「肝」が調節しています。「心気」によって血液は全身をめぐっている為、「心」の働きが弱くなってしまうと子宮や卵巣に栄養が届けられなくなってしまいます。
●「心」の働きが弱くなる原因って?
①過度の感情→「心」と関係が深い感情は「喜」。喜びはポジティブな感情ではありますが、度を過ぎると興奮状態となり、気が浮きあがり、精神活動に支障をきたします。興奮しやすい人、頭が冴えてなかなか眠れない人、夢を多く見る人は「心」が弱りやすいので要注意です。
②精神的ストレス→環境の変化やストレス、不安、考え過ぎは、精神活動が不安定になるだけではなく、血流の悪化にも繋がります。不妊治療中は、プレッシャーや不確定要素があまりにも多く、「心」への負担が大きくなります。
●「心」が悪くなるとどうなる?
①精神活動のバランスが崩れる
→精神状態が不安定になるため、不眠 、夢を多く見る、物忘れなどの症状があらわれます。気持ちはソワソワし、反応も鈍くなります。さらに悪化すると独り言をブツブツつぶやきはじめたり。。。不妊治療中に、知り合いが妊娠した話を聞いたりしただけで、動揺してしまうことも。
②血流が悪くなる
→血を流す力が弱くなるため、脈が弱くなったり動悸がでたりします。
→全身をめぐる血液が少なくなるため、肌の色つやが悪くなります。
→血液の流れが滞るため、手足の冷え、不整脈や動悸がおこります。
以上のように「心」は精神活動と血流をコントロールしています。温かさや栄養&ホルモンを届ける血流が悪くなれば、生殖器の働きも低下します。全身に血液をめぐらせ、元気よく子宮や卵巣に働いてもらうためには、心が安定して機能していることがとっても重要なんです。
●対策
① 食養生としては「苦味」。苦味は「心」を栄養し、余分な熱を冷ましたり、神経を落ち着かせたりしてくれます。苦瓜や緑茶、冬瓜、セロリなどがおすすめです。ただし「過ぎたるは及ばざるがごとし」。食べ過ぎは逆効果です。何事も程々が肝心!
②心の特性である「火」が行き過ぎないよう、長時間暑いところにいないように気をつける。特に上半身の温め過ぎには要注意。また適当な運動をして、汗をかくことも心のバランスを保つのに有効です。
③物事にイライラせず、気持ちを安定させること。気持ちが落ち着かない時は、深呼吸をしてみましょう。「自分」の「心」と書いて「息」。息をコントロールすることで、自律神経を安定させ、心を落ち着かせることができます。
いかがでしたか?
体質チェックで「心」タイプにあてはまる方は、ぜひ参考にしてみて下さい
神奈川県横浜市在住 E様(34歳)からご出産の報告をいただきました!
患者様のお声 〜出産報告〜E様は、タイミングや人工授精を試されていらっしゃいましたが、結果がうまくいかず体外授精にステップアップされました。
始めての採卵をするも受精せず、何かできることはないかと当院にご来院されました。もともとアレルギー体質や貧血、胃腸の弱さなどにも悩んでいらっしゃったので、体質改善をしながら移植と採卵へのサポートを目標に治療をスタート。
鍼灸治療を開始されてからすぐの採卵は、変性卵で移植はできませんでした。その後、体調を整えつつ採卵と移植に臨み、治療を開始されてから2回目の移植で無事に着床されました。
移植前にスクラッチングをしたことと、当院の着床鍼をお受けいただいたことが着床につながったと、ご本人から嬉しいコメントをいただきました。その後も出産まで定期的に通院してくださり、妊娠初期にはつわりも少し出ましたがあまり重くならず安定期に入ることができました。
その後、一度は逆子になりましたが、逆子を治すお灸の治療で、無事に逆子も治り、自然分娩を迎えることができました。
①ご出産の時の様子を簡単にお願いいたします。
予定前日(8/30)の朝、おしるしからの破水→PM入院
本陣痛18:00頃から来だすも、感覚が狭まらず、翌朝促進剤を使用し、経膣分娩でAM11:18に出産
②当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化しましたか?
身体が楽になっただけではなく、心のケアもしっかりとしてくださるので、心身ともに良くなっていきました。
③当院に通院して1番よかったこと嬉しかったことは何ですか?
妊娠→出産が無事にできたこと。
④治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあれがお聞かせ下さい。
不妊治療で受精卵を子宮に戻したあと、着床を促すための施術を行いましたが、これが何だかあたたかい不思議な感覚で、このおかげで着床できたのかなって思っています。
⑤同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。
東洋医学と西洋医学の両方をうまく取り入れたことによって、無事出産できたと思います。どちらかだけでなく、東西の良い所をチョイスしていって欲しいと思います。
E様、ありがとうございました!
子育ては大変だと思いますが、無理せず頑張って下さい。
シリーズ「妊娠できるカラダづくり 第6回」 〜五臓タイプ 肝について〜
妊活~東洋医学の視点から前回のブログにて、五臓のチェックをしていただきましたが、皆さんはどのタイプにあてはまりましたか
「妊娠できるカラダ作りシリーズ」第6回目の今回は、、、
「肝」タイプについて、説明していきたいと思います
● 「肝」って何?
肝臓は身体の中で最大の臓器です。西洋医学では、栄養素の代謝、解毒、胆汁の合成などの役割を担い、生命活動を維持する為に不可欠な臓器です。しかし西洋医学の「肝臓」と東洋医学の「肝」とは少々意味合いが違います。東洋医学では、物体としての「臓器」ではなく、その「働き」や「役割」を見て「肝」を捉えます。東洋医学の「肝」は、体内の機能全てが上手く働くよう調節し、情緒の安定にも関わります。例えるなら、、、「空港の管制塔」。管制塔では、大きな空の交通がスムーズに流れるよう、大気の状態を常に把握し、飛行機の離発着をコントロールしています。「肝」も同じように、身体の状態を常に把握し、気血水が身体を滞りなく流れるようコントロールしています。空港の管制塔がなければ、空の交通が滞ってしまうように、「肝」が上手く働かなければ身体の気血水の流れも滞ってしまいます。
また五臓を「木・火・土・金・水」に振り分ける五行論の中では、肝は「木」の性質として分類されます。樹木のように地面にしっかりと根を張りながら、上に向かって身体を伸びやかに成長させるためのエネルギーを持っています。
樹木がしっかり根をはり、伸びやかに成長させるエネルギーがなければ、その後樹木は成長していきません。それはそっくりそのまま、不妊治療に置き換えられます。
樹木という新しい「命」を健やかに育む為には、根を張り伸びやかに成長させる「肝」が大切なのです。
●具体的に「肝」の働きとは?
① そせつ機能 →身体を巡る気血水の巡りをスムーズにしています。
② 情緒の安定 →ストレスを受け止めるクッションの役割をして、感情をコントロールしています。
③ 蔵血機能→血を貯蔵し、必要なところに必要なだけ血が供給されるようにコントロールしています。子宮や卵巣に血を供給してくれているのも「肝」。レバーの色を想像してみてくださいもも肉、ムネ肉とは違って、赤い色をしていますよね。赤い色はそれだけ血液がいっぱいってことなんです。
●「肝」が悪くなるって?
肝が悪くなると、上記に挙げた機能が低下します。
① そせつ機能の低下→川の流れが滞るように、身体の気血水の巡りが悪くなります。乳房や脇腹が張ったり、気分がふさぎ込みがちに。その他めまいや生理痛も出やすくなります。
②情緒の不安定→過剰なストレス、緊張、イライラ、ショックを感じやすくなります。このストレスが続くと、気の流れがさらに滞り悪循環になります。
③蔵血機能の低下→肝の血が足りなくなると、肝の気が強まり、イライラなどが起こります。目の乾燥や月経血の減少、筋肉のけいれんなども、肝の血の不足からくるものです。また血を子宮や卵巣などの生殖器に送っているのも「肝」です。「肝」の血の流れが悪くなると、子宮や卵巣に血が供給されず、不妊や婦人科疾患につながります。
●原因は?
①ストレス→「肝」はストレスに弱い臓器。過剰なストレス、緊張、イライラなどは、肝の機能を低下させます。
②眼精疲労→「目」を目を使い過ぎると、肝が疲労します。
③不規則な生活→生活リズムの乱れは、気を滞らせます。
●対策
ポイントは
「肝」の気をスムーズに流すサポートをすること!
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例えば
①気分転換をする。
②好きな香りをかぐ。香りがあるものは気を流す作用があります。アロマだったら、ベルガモット・カモミール(ローマン/ジャーマン)・サイプレス・マンダリン・スイートオレンジなど。「アロマはちょっと、、、」という方は、お好みのお茶にミントやゆずジャムを加えてみるのもオススメです。
③目や頭を使う時は、休息をとりながら。目や頭を使うと肝の血を消耗します。
④ 食事のポイントは、造血作用があるものや酸味のあるもの。プルーンやなつめには、血を補い気持ちを安定させる効果があるので、気持ちが落ち込みがちの時に。梅干しなど酸味のある食材は、エネルギーの消耗を防ぎ疲労回復を助けてくれます。
⑤ ストレスを溜めないこと。人に話すことが苦手な方は、音楽を聞いたり紙に書いたりするだけでも、気持ちの発散に繋がります。方法は何にしても、溜め込まず外に出してしまうことが大切です。
⑥ 軽い運動やストレッチ、深呼吸をしてみましょう。それだけでも気は巡ります。
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いかがでしたか?ご自分のタイプがわかっていると、身体の不調が出る前に対策がとりやすくなりますよね。「肝」の動きが悪くなりそうな気がする、、、、なんて感じた時は、ぜひ上記の対策を試してみてください!