院内で手作りマスクを販売しています
鍼灸師のつぶやき使い捨てマスクが店頭から消え、手に入りにくくなって数カ月。やっと少しづつ見かけるようになってはきたものの、高騰化したままです。この状況がいつまで続くのか不安になっている方も多いのではないでしょうか。
さらに在宅勤務や休業などで自宅で過ごす時間が増え、家族間でも感染予防のエチケットが求められるようになり、マスクの消費はまだまだ減る事はなさそうです。外出時には使い捨てマスクをし、帰宅後は外で使ったマスクを捨てて、布マスクに変えて一日中マスクで過ごしているという方もいらっしゃいました。
当院では手づくりの布マスクを2種類販売しております。洗って繰り返し使用できますのでとても経済的です。
ひとつは両面ダブルガーゼで作ったガーゼマスク。
ガーゼなのでふんわりと柔らかく着け心地は抜群です。また通気性が良く呼吸もしやすいため、夏やノドの乾燥を防ぐケアとして就寝中の使用もおすすめです。
もうひとつは綿と化学繊維を組み合わせたマスクです。
米シカゴ大学の研究で、高密度の綿と化学繊維など静電気を帯びた素材を組み合わせると、空気中のエアロゾル粒子(空気中を浮遊する微粒子)を効果的に除去できることがわかりました。
結果もっとも効果が高かったのが、1インチあたり600本の高密度な綿の布と、ポリエステル90%・ポリウレタン10%でできたシフォン生地を重ねた物。エアロゾル粒子の大きさによっては99%を除去し、医療現場で使われる「N95」と呼ばれるマスクに近い性能を発揮したとのことです。
布マスクは効果がないと言われていましたので、この研究結果は非常に興味深かったです。
当院でも、比較的密度が高いと言われている綿100%のブロード生地とポリエステル90%・ポリウレタン10%でできている化学繊維を組み合わせて作りました。
ガーゼマスクよりも密閉感がありますが苦しくなく、さらさらしていて着けやすいです。これからの季節、外出時におすすめです。
最後に布マスクの一般的な洗い方です。
衣料用洗剤で押し洗いし、皮脂汚れ等を落としてから漂白剤でウイルスを不活性化させ、清潔にしてから再度使用します。
1.洗面器やバケツなどに水をため、標準濃度の衣料用洗剤を溶かし10分ほどつけ置きしてから押し洗いし、水道水でためすすぎをしてマスクの水気をきります。(洗剤の種類にもよりますが、使用量の目安に従って水に溶かしてください。2Lの水に対してティースプーン半分の約0.7gが目安です)
2.塩素系漂白剤を1Lの水に15mlを溶かして10分浸します。(色柄物のマスクの場合は酸素系漂白剤がおすすめです。粉末タイプなら1Lの水に5g、液体タイプなら1Lの水に10mlを溶かして30分浸します)
3.水道水で3回以上ためすすぎをしてしっかりすすぎます。
4.清潔なタオルに挟んで水分を吸い取り、形を整えて干します。
※漂白剤を使用しますので、ゴム手袋を着用してください
※すすぎの水にもウイルスが混入している可能性がありますので、すすぎの際は水が跳ねないよう気をつけてください
※当院の化学繊維を使用しているタイプのマスクは、酸素系漂白剤を使用してください
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