体質改善にはまず調味料から 〜その2  塩・酢〜

体質改善にはまず調味料から 〜その2 塩・酢〜

不妊症克服! 〜調味料〜

巷に溢れる食品添加物や、遺伝子組み換え食物。少しなら問題がなくても毎日摂取しているとどうなるでしょうか。誰でも体に必要なもの・不要なものを分別して排出する機能がありますが、それにより無駄なエネルギーを使ってしまったり、妊活に大敵な活性酸素の増加を招くことにもなります。

調味料を考える第二弾は塩と酢です。

【塩】

細胞の浸透圧を調整するため、塩に含まれるナトリウムは身体にとって欠かせない成分です。浸透圧のバランスが良い状態だと、細胞への栄養素の吸収も良くなるため、実は塩は身体に良いとされています。

しかし問題とされてしまうのは精製された塩。摂りすぎることで高血圧や不整脈、腎臓への負担になる場合があります。精製された塩というのは99%がナトリウムで、元々含まれているカリウムやマグネシウムなどのミネラル分が取り除かれてしまっています。

天然の塩は80〜90%くらいがナトリウムで、残りはミネラルです。天然の塩を選ぶだけでも減塩にもなり、カリウムも含まれているため自然と浸透圧のバランスも整えることができます。

選び方としては「どのような工程」で作られているかです。

1970年頃までは塩田で自然な方法で塩が作られていましたが、塩田が廃止された後は天候に左右されずに通年作ることができる工場での生産が主流になっています。「イオン交換膜法」「立釜」と書かれている塩は、電気分解によって海水からナトリウムを分け、密閉した状態で加熱するため塩分濃度が高くなる製法です。

一方、天然の塩の工程は、太陽と風の力で海水を蒸発させる「天日」です。また密閉されていない釜で煮詰めて水分を飛ばす「平釜」の工程もミネラル分が残りやすい作り方です。昔ながらの製法は手間ひまがかかりますが、塩辛さだけでなくまろやかな甘味も感じられます。

すべての生き物は海で誕生し、その名残は今でも体内に受け継がれ、体液や血液、赤ちゃんのいる羊水も海水のミネラルバランスとほぼ同じ構成と言われています。

パッケージを確認し、産地や作り手のこだわりなど様々な種類の塩からお好みのものを探してみるのも良いですね。

 

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【酢】

穀類や果物を酢酸菌で発酵させたもので、原料によって米酢や玄米酢、りんご酢などがあります。人間が作った調味料の中で最古のものと言われ、今でもワインビネガーやバルサミコ酢、黒酢など世界各地でその土地柄にあった酢が作られています。

東洋医学では血をきれいにして血行を高める作用があり、血行不良による冷えやのぼせ、肌荒れの改善に効果があります。また、酸味が唾液の分泌を促進して消化吸収を高めるので、消化不良や食欲不振、下痢、便秘の解消や疲労回復にもおすすめです。

発酵調味料であるお酢は、じっくり時間をかけて発酵、熟成されることでクエン酸やアミノ酸が豊富に含まれます。しかし発酵させるのに手間がかかるため、アルコールが添加されたり旨味を足すのにアミノ酸などの添加物が入った合成酢や加工酢が多く販売されています。これらのお酢になると発酵される過程で作られる自然な有機酸やアミノ酸等の含まれる量が少なくなってしまいます。

お酢の種類にもよりますが、基本的には原材料は「米」のみ。アルコールやブドウ糖・アミノ酸などの添加物が入っていない醸造酢を選びましょう。「純◯◯酢」など「純」と付くものはほとんどシンプルな原材料で作られたものです。参考にしてみてくださいね。

 

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いかがでしたか?

どの調味料にも当てはまることですが、手間ひまかかっているものほど含まれる栄養素が高くなると感じました。選ぶ際に参考にしてみてくださいね。

次回は、さしすせその「醤油」と「味噌」についてです。お楽しみに。

 

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