難治性不妊の鍼灸治療

古来から難病を治す奇経八脈治療

東洋医学では、「正経十二脈」と呼ばれる経絡を使った一般的な治療法の他に、「奇経八脈」という経絡を使った難病のための治療法があります。

不妊治療でなかなか結果が出ないで苦しんでいらっしゃる患者様に、根本から身体を建て直すための治療法を….と研究を進めていく過程で、古来からあるこの治療法にたどり着き、その技術を不妊治療に応用するメソッドを確立しました。

診断方法が複雑なうえ、一回の治療時間が長くかかり、使用するハリの本数も多くなる特殊な治療なため、奇経八脈療法を行っている鍼灸院は多くありません。しかし当院では、不妊に悩むご夫妻に妥協の無い最高レベルの不妊鍼灸治療をご提供すべく、特別メニューとしてご用意いたしました。

この治療はどなたでも受けていただくことができますが、特に下記のような患者様にお勧めしております。

  • 今までの鍼灸や漢方でなかなか結果が出なかった方
  • 採卵を繰り返しているうちに、採卵・受精・分割・着床あるいは妊娠継続がしづらくなってきている方
  • AMH値が低い方(目安は1ng/ml以下)
  • 年齢が高い方(目安は42歳以上)
  • 流産を繰り返している方
  • 子宮内膜症、子宮筋腫、PCOSなど婦人科系の疾患がある方

身体の設計図=DNAを調整する奇経八脈治療

「奇経八脈治療」では、一般の鍼灸治療よりもさらに深いレベルで心身のバランスを調整することが可能です。
私たちの身体機能は、出生時や乳児期に感じる精神的なトラウマや、家系的に引き継いでいる体質や気質、今までの人生で心身に溜め込んでしまった毒素やストレスなどに大きく影響されています。奇経八脈を利用した治療では、脈や舌の状態から何が妊娠の妨げになっているのかを探り、通常より長い治療時間と多いハリ数で治療をいたします。
身体の設計図=DNAレベルでの調整をする治療であるため、下記のような項目に当てはまる方にも効果が期待できます。

  • 出生時や幼少期から精神的または肉体的なトラウマがあり、それが心身の健康状態や妊娠力に悪影響を及ぼしていると感じている方
  • 家系的、家族的な問題がご自身の健康状態や妊娠力に悪影響を及ぼしていると感じている方

奇経八脈の治療の流れ

奇経八脈治療では一回の治療に90~100分を要します。毎回細かなカウンセリングを行い、脈状をチェックし、月経周期に合わせて使用する経絡とツボを選択して治療内容をご説明した後に実際の治療に入ります。

一般の治療で使用するハリは約12~15本ですが、奇経八脈治療では約15~25本となります。ハリを打ち終わった後は、そのまま30分から40分、お休みいただきます。その間に、鍼灸師がハリを振動させて刺激の調整を行います。再び脈状をチェックして、必要に応じて体位を変えて再びハリを打ちます。温灸、吸い玉、カッサなどを併用することもございます。

最後に軽いマッサージで血流を安定させて、治療後の生活スタイル、運動、食事などのアドバイス、ご質問などをお受けして治療が終了します。

お身体の状態にもよりますが、最初は月4回、週1回ペースで奇経治療を続けることでより効果が出やすくなります。体調が安定しはじめたら月に1~2回の奇経治療、その他の週には通常の不妊鍼灸治療を交互に行いながら早期の妊娠を目指します。

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