秋の養生
妊活~東洋医学の視点からお彼岸が過ぎ、しのぎやすい季節となりました。
東洋医学では、四季おりおりにライフスタイルを変えていくことが、健康を保つために大切な要素となっています。
春には春の、夏には夏の養生法があります。
では、秋になったらどんなことに気をつけたら良いのでしょうか?
秋になると暑さがやわらいで、空気の湿度が下がり、過ごしやすくなってくる時期です。
反面、乾燥が気になる時期となります。
東洋医学では、乾燥によって弱くなりやすい臓腑は「肺」。
東洋医学での「肺」は、体表に気を巡らし、外からの「邪気」から身体を守るもの。免疫システムに深く関わりがあります。
また、水分を体内に散布させる役割があり、水分代謝にも重要な機能も持っています。
もちろん「呼吸器系」「皮膚の状態」とも深く関係しています。
「肺」の機能が弱ることによって免疫が落ち、風邪をひきやすくなったり、水分代謝がうまくいかずに乾燥肌を引き起こしたりします。
アトピー性皮膚炎なども肺の機能の弱さが原因となっている可能性があります。
また、呼吸器系器官の不調から、気管支炎やぜんそくなどを引き起こしやすくします。
「肺」の機能を元気に働かせるには、以下のことに気をつけてお過ごし下さい。
①色の白い物や辛味の物を食べる
大根や梨、白ごま、豆腐など色の白い物は、肺を強める力を持っています。
また、しょうが、ネギ、ニラ、みょうがなど辛味のある食材は、肺を強めると同時に身体を温めます。
秋には、お食事のときに白い物や辛味のある物など積極的に召し上がってみて下さい。
②乾燥に気をつけて身体を温かくして過ごす
室内にいるときには加湿器などを活用して湿度を保ち、
また、室外にいる時にはマスクをして喉を乾燥から防いで下さい。
夏の名残で薄着で過ごしてしまうことの多い時期ですが、
首まわりや足首などは冷やさないように過ごして下さい。
③悲観的にならないようにする
『肺」は「悲しみ」に弱い臓器です。
これからどんどんと日が短くなっていく時期になり、気持ちも落ち込みやすくなります。
そうすると「肺」が弱まり、風邪をひきやすくなるなどの症状が出ます。
悲しみや抑うつ感を感じたら、お散歩をするなど、早期の気分転換がオススメです。
④お灸をする
お灸は温めながら血流を良くしたり、鎮静・鎮痛効果があったりと様々な効果がありますが、秋から冬にかけては身体を温めるのに最適です。
冷えをとるのにオススメのツボは、「三陰交」。
場所は、うちくるぶしの頂点から指4本上の骨の際のところ。
寝る前などにお灸をすえて眠るとリラックス効果も倍増です。
夏の疲れが出やすい秋の時期は、乾燥から身を守りよく身体を温めてお過ごし下さい。
治療の時には季節折々の過ごし方にもいろいろとアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。
東京都品川区在住 F様(37歳)。IVFから一転、思いがけない自然妊娠に歓喜!
患者様のお声 〜妊娠報告〜皆様こんにちは。
当院に通院して妊娠された患者様のお声をお届けいたします。
F様、37歳。結婚から数ヶ月して病院で検査をされましたところ、AMH値が低いことが判明。しかしすぐには体外受精に進まず、まずはタイミング療法から始まり人工授精にトライされました。ですが妊娠に至らなかったため体外受精へとステップアップ。初めての移植の結果は陰性でした。転院も試みて体外受精からの治療を再スタートされましたが、なかなか結果がでませんでした。
治療を始めてから一年。通院のストレスやお仕事との両立で心身ともに疲労が蓄積され、病院へ行くことを一時お休み。心身の回復を目的に他院にて鍼灸治療を受けられていました。そして半年後に病院の治療を再開し、初めて妊娠反応が出ましたが2〜3週間後に稽留流産となったそうです。
鍼灸に手応えを感じていらっしゃったこともあり、不妊治療を行なっている鍼灸治療院を探していたところ当院に興味を持たれ、次の移植に向けて身体作りをしたいとご来院されました。
冬になるとアトピーが悪化することや寝起きのだるさが気になっていらっしゃいましたので、食事のアドバイスもしながら治療を行っていきました。2ヶ月が経ち、流産後の経過は良好。身体のだるさも軽減していました。そして来院後初めての移植。しかし結果は陰性でした。F様はとても落ち込んでいるご様子で、改善されていた食事も少し乱れ始め、身体のだるさが再び出てくるようになっていました。病院は1周期お休みすることに。それでも身体作りはしっかり行なっていこうと、鍼灸治療だけは続けていきました。
病院での治療をお休みして、鍼灸治療のみを行っていたこの周期、生理予定日を迎えてもなぜか出血がありません。1週間経っても生理が来ないため市販の検査薬を使用したところ、、、なんと陽性反応が!!
さっそく翌日に病院で診察をしてもらったところ、胎嚢を確認。思いがけない自然妊娠でした。
始めのうちは胎嚢の成長が遅く不安な日々が続きましたが、少しずつ、それでも確実に成長。辛いつわりも無事に乗り越え、安定期は母子ともに健やかに過ごされていました。
F様は、まもなく出産予定日を迎えます。
当院で約3ヵ月間、治療回数16回で、自然妊娠となりました。セラキュア独自のTFM(セラキュア・ファティリティ・メソッド)は、人工授精、体外受精、顕微授精などの成功を目指しての不妊鍼灸治療ですが、そのベースは自然妊娠ができるような身体作りです。自然妊娠をしてもおかしくないようなお身体に近づけることで、卵子や内膜のクォリティが向上し、妊娠率が向上すると考えています。TFMの詳細についてはこちら→☆
①当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化してきましたか?
以前は気分の浮き沈みが大きかったのですが、徐々に安定したきたように思います。スタッフの皆さんをはじめ、担当してくださった先生の程よい感じが自分にはとても合っていて、通院するのが楽しみでした。
②当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか?
他の婦人科の病院にも2年ほど通院しており、体外受精までステップアップするもなかなか結果が出なくて…。今後どのようにしたら良いのかまったく見えなかったのですが、セラキュア鍼灸院に通院しはじめて3ヵ月ほど過ぎた頃に自然妊娠できた時には夫婦で大変驚きました。本当に嬉しかったです。
③治療中の過程で、印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。
治療中の会話を通じて、体や心のこと、日常生活のことで毎回勉強になることが多いです。私は体を冷やさないように意識するようになりました。毎回丁寧にヒアリングしてくださるので、自分で自分の状態をふり返る機会にもなって、とても良かったです。
④同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。
人それぞれかもしれませんが、私はセラキュア鍼灸院に通って、担当してくださった先生と一緒に体を整えていく治療を積み重ねてこられた事が、結果につながったのではないかと思っています。
F様、丁寧なコメントをありがとうございました。出産予定日が近づいていますが最後までしっかりサポートさせていただきます。
追記:F様はその後、無事に自然出産をされました。ご報告はこちら→☆
東洋医学で妊活〜「脾」の働き
妊活~東洋医学の視点から先日、妊活において「腎(じん)」の働きが非常に重要であることを述べましたが、東洋医学では「腎」と同じくらい妊活にとって大切な機能があります。(腎についてはこちら→☆)
それが「脾(ひ)」という機能。
「脾」とは消化・吸収を司り、食べたものを血やエネルギーへと変化させる役割を持っています。
また、血液を身体の中にしっかりととどめておく作用や水分代謝にも関わっています。
「脾」の力が弱まってしまうと下記のような症状を、引き起こします。
・胃腸の働きが悪くなる
・疲れやすい、だるい、身体が重い
・むくみやすい
・便がやわらかい、もしくは泥状になる
・不正出血がある
・甘いものばかり食べたくなる
・思い悩むことが多い
・胃下垂
上記の症状が多く当てはまる人は「脾」の力が弱まっている可能性があります。
「脾」の力を弱めてしまう原因には、脂っこいものや甘いものの過食、水分のとりすぎで身体に湿気が溜まっている状態、考え込むことが多い、などがあげられます。
また「脾」は湿気に弱いので雨が降り続く時期には弱りやすくなってしまいます。
「脾」は身体の血やエネルギーを作りだすところ。
「脾」の力を弱めてしまうことは、妊活に大切な「腎」の力をも弱めてしまうことになります。
妊娠に備えた身体作りをしていく上で、「脾」を強めておくことはとても大事なことなのです。
では、「脾」の力をきちんと働かせるためには何をしたら良いのでしょう?
日常生活で以下のことに気をつけてみてください。
・甘いもの、油っこいものを摂りすぎない
・一度にたくさん食べずに回数を増やして、胃腸に負担をかけない
・冷たい飲食物は避け、身体を温める食べ物を摂る
・考えすぎないようにする
・疲れない程度に汗をかく
また、当院でお分けしている漢方のナツメも「脾」の力を強めてくれる食材になりますので、ご興味のある方は、お気軽にお声掛け下さい。(ナツメについてはこちら→☆)
「脾」の機能をしっかりと巡らせることによって、エネルギーをきちんと作り出し、「腎」の機能をバックアップすることができます。
セラキュアでは妊活をしていく上で「脾」や「腎」の機能をどうしたら強めていけるのか、個々の体質や生活スタイルに合わせて東洋医学的な観点からアドバイスをしております。
妊活中のサプリメント摂取
不妊症克服!〜食養生〜「このサプリメントを飲んで妊娠できた!」
「何年も実を結ばなかったのに、サプリを飲んだらたった数ヵ月で赤ちゃんが!」
世の中にはこんな広告があふれていますが、実際の効果はどれくらいなのでしょうか?
そもそもサプリメントって何でしょうか?
サプリメントとはダイエタリーサプリメントの訳。
「栄養補助食品」「健康補助食品」とも呼ばれ、「医薬品」ではなく「食品」に分類されます。
サプリメントは、あくまでも足りない成分を補う補助食品。
決して不妊症が治ったり、飲めばすぐに妊娠できるような万能薬ではありません。
食生活や生活習慣の乱れから起こる不足しがちな栄養素を補うものです。
ということは、
乱れた食生活や生活習慣を見直せば、サプリメントに頼らなくても大丈夫ということになります。
食生活や生活習慣が乱れている中でサプリメントを摂ることは、
毎日甘いものをたくさん食べながらダイエットフードを食べるようなもの。
まずはご自身の生活スタイルをしっかり見直すことが大切なのです。
ただし、食事だけでは摂取しにくい栄養素もあるので、その場合はサプリメントを検討してみても良いでしょう。
例えば、妊活中の方にオススメの「葉酸」。血液を増やし、子宮内膜を強化することができるので、妊娠力をアップすることができます。また、妊娠中に飲むと胎児の神経管閉鎖障害を防ぐことができるとされ、妊活中から飲むことによってさらにそのリスクを減らすことができます。
葉酸を多く含む食品は納豆やたたみいわし、ほうれん草、モロヘイヤ、アボカド、イチゴなど。ただ、加熱や調理することによってその食品に含まれる葉酸の多くを失ってしまいます。指定されている量をしっかり守りながら、サプリメントで上手に補うのも悪くはありません。まずは普段の食事から摂取することを第一に心がけながら、サプリメントを活用していきたいですね。
このように賢くサプリメントを取り入れていくのは、一つの方法として悪いことではありませんが、高額なサプリメントをやみくもに飲んだり、何種類ものサプリメントを一気に飲んだりするのは、賢い飲み方とは言えません。
また、胃腸が弱い、便がいつも下痢気味、足がむくみやすい、疲れやすいなどの症状をお持ちの方いらっしゃいませんか?
こういった症状をお持ちの方は、サプリメントを飲んだとしてもきちんと栄養が吸収されずに折角のサプリメントの効果も発揮されません。
サプリメントを飲む前に、ご自身の体調/体質をしっかりと見直す必要があります。
サプリメントの摂取に迷っていたらぜひ一度、鍼灸師までご相談ください。
妊活中のおやつ選び「いちじく」
不妊症克服!〜おやつ選び〜妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…
ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをパクパク食べている方、ちょっとお待ち下さい!
よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わっているのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。
妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…
「いちじく」 オススメ度 ★★★★★
プチプチとした食感のいちじくは夏から秋にかけて旬をむかえる果物で、栄養価が高く、不老長寿の果物と言われています。
今回は持ち運びに便利な「ドライいちじく」にスポットを当ててみました。
ドライいちじくの栄養成分(約100g 295kcal)
・タンパク質 3.1g
・脂質 1.2g
・糖質 62.7g
・食物繊維 10.6g
・ナトリウム 39mg
・カリウム 962mg
・カルシウム 111mg
・鉄 1.5mg
実は、生で食べるよりドライフルーツにすることで栄養分がギュッと凝縮されます。
生に比べて食物繊維は5倍、ナトリウム・カルシウム・鉄などのミネラルは4〜6倍にも増えるんですよ!
甘〜いドライフルーツ…気になる血糖値
ドライフルーツは甘いので、血糖値への影響が気になるところですね。
生のいちじくの場合、カロリーは100gあたり54kcal、糖質も100gあたり12.4gと低いのですが、ドライいちじくになると5倍ほどに増えてしまいます。
栄養が増える分、カロリーも糖質も増えてしまうのです。
しかし、ドライフルーツにしたことで5倍以上にも増えた食物繊維があります。
たっぷり含まれた水溶性食物繊維であるペクチンが糖の吸収を穏やかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるのです。
その結果、血糖値上昇の目安となるGI値は低〜中程度とおさえられています。
妊活に嬉しい鉄分がたっぷり!
良い卵子を育てるのに必要な栄養のひとつに「鉄分」があります。
ちなみに、不妊クリニックに通院している女性患者さんの約9割が鉄欠乏性貧血と言われています。
女性は生理で出血があることや、お肉やお魚などタンパク質の摂取が少ないことも悪影響を及ぼします。
肩こりやめまい、冷え性などの症状も鉄分が足りないことが原因かもしれません。
意外と知られていませんが、鉄は細胞がエネルギーを生産する際に活躍したり、老化の原因となる活性酸素を除去してくれる「抗酸化酵素」が働く際にも必要です。
そのため不足すると卵子が成長するために必要なエネルギーが供給されなくなる他、卵子の老化にもつながります。
鉄分の多いドライフルーツではプルーンが有名ですが、いちじくにはプルーンの2倍もの鉄分が含まれているんです。
受精に必要なカルシウム
「骨を強くする」などのイメージが強いカルシウム。実は受精の際にも重要な働きをしています。
射精後、精子が卵子に向かって進んでいく活動にカルシウムが関わっています。
また、精子が卵子にたどり着いてからもカルシウムは重要です。
精子がタンパク質に反応すると、卵子内の小胞体からカルシウムが放出されます。
卵子内のカルシウム濃度が上昇することで、卵子が活性化され細胞分裂が始まり、受精卵へと成長していくのです。
つまり女性も男性もカルシウムという栄養素が妊娠するために必要であり、不足すると精子や卵子の働きが鈍くなり、不妊の原因にもなってしまいます。
ドライいちじくはカルシウムが豊富。プルーンやレーズン、あんずなど他のドライフルーツは50〜60mgなのに対して、いちじくは111mg。群を抜いて多く含まれています。
胃腸の働きを助ける
身体は食べたものから作られていますので、妊活中は胃腸の働きを整えておくことが重要です。
消化吸収の力が弱くなると、食べた物を身体に取り入れたり、血を作り出す働きが弱くなるため、卵子の発育や妊娠の維持に悪影響を及ぼします。
いちじくにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれており、消化を助けてくれる効果があります。
西洋料理では肉料理の付け合わせて添えられることがありますが、理にかなっているのですね。
また、東洋医学でいちじくは健胃といって胃を丈夫にしてくれる作用があります。
その他にも肺を潤したり、喉の痛みを和らげてくれる効果があり、秋から冬の季節の変わり目の風邪予防にも役立ちます。
まとめ
ドライフルーツにすると栄養素が増えるというのには驚きでした。
いちじくは果肉も多く食べ応えがあり、甘さもあるのでおやつとして選びやすいのではないでしょうか。
東洋医学的には中庸の性質である「平」なので、食べ過ぎて身体を冷す心配もありません。
また、バナナ編(→☆)でもご紹介した卵子の栄養分となる「カリウム」も多く含まれるなど、妊活中のおやつとしてはうれしいことばかり。
しかし、ついパクパクと口にしてしまうのがドライフルーツの恐ろしさ。カロリーのことを考えると、食べ過ぎは禁物です。
ドライいちじくのカロリーは1個(約7g)あたり20kcalほどで、1日3〜4個が目安とされています。
さらに、商品を選ぶときには砂糖の入っていないものを選ぶようにしましょう。
この点に留意して頂ければ、妊活おやつとしてはパーフェクト。
よって、星5つです。★★★★★
くれぐれも食べ過ぎには注意して、バランスの良い食事を心がけてくださいね。
少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます。ご期待下さい!
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
妊活中のおやつ選び「バナナ」
不妊症克服!〜おやつ選び〜妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…
ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをぱくぱく食べている方、ちょっとお待ち下さい!
よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わってくるのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。
妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…
「バナナ」 オススメ度 ★★★★☆
バナナは甘さがあって腹持ちも良いので、朝食代わりにしたり、小腹が空いたときに食べる方も多いのではないでしょうか。
今は持ち運んでもバナナがつぶれないよう、専用のケースも売っていますよね!
バナナの栄養成分(1本 約100g 86kcal)
・タンパク質
・炭水化物
・カリウム
・マグネシウム
・ビタミン
・ナイアシン
・葉酸
・食物繊維
・トリプトファン
・ポリフェノール類
このようにバナナはとっても栄養が豊富なんです。
糖質の多いバナナ 血糖値は大丈夫?
バナナは糖質が多いので、血糖値を心配する方も多いのではないでしょうか。
バナナに含まれる糖質はブドウ糖・果糖・ショ糖といろいろな種類を含んでおり、それぞれエネルギーに変わる早さが違います。
・ブドウ糖・果糖・・・・すぐエネルギーに変わるよう動く=血糖値の上昇が早い
・ショ糖・オリゴ糖・・・血糖値の上昇はやや早め
・食物繊維・でんぷん・・消化が遅く、血糖値の上昇は穏やか
血糖値の上昇指数を表す指標であるGI値(グリセミックインデックス)を見ると、バナナは55。
GI値は70以上を高GI値、55以下を低GI値としており、バナナはぎりぎり低GI食品に分類されます。
すぐにエネルギーに変換する即効性もありながら、腹持ちも良く、血糖値の上昇も穏やかな優秀食品といえます。
そして…卵巣の栄養になる成分も!
卵子にはミトコンドリアという細胞が多く存在しています。
ミトコンドリアは卵子を取り囲んでいる顆粒膜細胞を活性化させる信号を出し、顆粒膜細胞からのエストロゲンの分泌を促進するという重要な役割を担っています。
ここで注目したいのがバナナに含まれる「カリウム」という成分。
カリウムは主に、むくみの予防や血圧を正常に保つ働きがありますが、なんとミトコンドリアのエネルギー源にもなっているのです。
カリウムには、微量放射能である「カリウム40」が含まれています。
ミトコンドリアは酸素が豊富で体温が高い場所で盛んに活動し、さらにカリウム40がミトコンドリアを活性化させ、エネルギーを作り出しています。
サプリメントからでは微量放射能は摂れないので、新鮮な野菜や果物からカリウムを取り入れることが卵子の発育に有効です。
バナナ1本には約360mgのカリウムが含まれ、これはピーマンの約2倍、リンゴの約3倍あります。
カリウムにはニンジンやゴボウなどにも多く含まれていますが、加熱すると失われやすい成分のため、生で食べられるバナナはオススメです。
南国のフルーツ ひとつだけ注意点
バナナは主に赤道に近い南国で生産されています。
食べ物には身体を温めたり冷したりする性質があり、それぞれの地域で作られる食べ物には意味があります。
寒い地域で生産されるものは身体を温める性質があり、反対に暑い地域で生産されたものは身体を冷す性質があるのです。
つまり、南国で生産されているバナナは身体を冷す性質があるということ。
毎日何本も食べるなど極端な食べ方はしないようにし、1日1〜2本程度にしましょう。
まとめ
血糖値の上昇も穏やかで、適度に甘く腹持ちの良いバナナは、おやつに適していると言えます。食物繊維も含まれているので、便秘解消にも良いですね。
ミトコンドリアのエネルギー源になるというのも嬉しい驚きでした。
しかし食べ過ぎると妊活に大敵な冷えを招く心配があるので −1にしました。
よって、バナナは妊活おやつとして星4つです。★★★★☆
少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます!
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
<業界初>不妊治療保険が販売開始されました!
不妊治療の最新ニュースこれから体外受精などの不妊治療を受けようと検討中の方、将来、不妊治療を受けるかも知れない方に朗報です!
業界初の試みで日本生命保険が、不妊治療の保険を売り出しました。
今まで公的な助成金でも賄われなかった体外受精も対象となります。
高額な治療費がかかり、治療を負担に思われていた方やあきらめていた方にとって、とても嬉しいニュースです。
ただし、40歳までという契約可能年齢や、契約から2年以上経っていないと保障を受けられないなどの制約がいくつかあります。
保障は満50歳まで受けられるようですので、現在30代で、今後40代で不妊治療を受ける可能性がある方は検討されてみると良いかもしれませんね。
朝日新聞の記事へのリンクはこちらから→☆
Happy Halloween !
待合室の季節のお花近頃は朝晩涼しく過ごせるときがあり、少しずつ秋らしさを感じるようになりました。
台風に夏の名残りを感じますが、体調を崩されないようお気をつけくださいね。
さて、秋に向かって当院の待合室のお花がリニューアルいたしました!
テーマは「Happy Halloween!」
「ハロウィン缶の中からカボチャたちがあふれ出し
おばけや秋の実と一緒に踊っている….。そんな風景を表現してみました。
皆様もHappy Halloweenな一日をお過ごし下さい。」と、
作者である華道家の島田光和さん。
お花だけではなく黒猫やカボチャが、
かわいらしく待合室を飾ってくれています!
大人であることを忘れて「Trick or Treat !」と言い出したくなりますね。
当院にお越しの際にはぜひご鑑賞下さい。
東洋医学で妊活〜一番大切な「腎」の働き〜
妊活~東洋医学の視点から検査結果は異常なし。でもなかなか妊娠しない…..
クリニックで治療を受けているのに結果が出ない…..
そんなお悩みを抱えている方、たくさんいらっしゃいますね。
原因不明の不妊症は、何をしたら良いのかわからずに、ストレスが溜まるばかり。
ですので今回は原因不明の不妊症について、東洋医学の観点から考えてみたいと思います。
東洋医学では、「腎(じん)」という機能が生殖能力、生きる力に関わっていると言われています。
腎は、西洋医学でいうところの腎臓とは少し違い、生命力や、発育を促す力、若々しさを保つエネルギーなどを司っている機能です。
この「腎」が弱ることにより妊娠力が落ちたり、老化が早まったりもします。
「腎」が弱った状態を「腎虚(じんきょ)」と呼び、腎を強める必要がある状態をさします。
「腎虚」にはいろいろなパターンがありますが、今回は代表的な2つのパターンをご紹介いたします。
ご自分はどちらかな〜と考えながら読み進めてみてくださいね
まず1つ目は「腎陽虚(じんようきょ)」
腎陽虚には下記のような症状があります。
●手足が冷える
●身体が疲れやすい
●足がむくみやすい
●基礎体温が低い(35度台に入ってしまう)
●腰が冷えて重ダルく痛い
腎陽虚タイプの方は、身体を温めるパワーが弱く、倦怠感などが出やすくなります。基礎体温が36度以下に落ちてしまう方、高温期を約36.5度以上に保てない人は、腎陽虚の可能性があります。
俗にいう「冷え性」の方に多く、妊活中の女性にとって腎陽虚の状態は望ましくありません。
まずは身体を冷す食べ物は避けて、温めてくれるものを食べましょう。
オススメはラム肉や鶏肉、生姜、ニンニクなど。温かいスープや鍋物などにして召し上がって下さい。
また、腎が司る生命エネルギーが足りない状態なので、心労が重なるようなことも禁物です。
2つ目は、「腎陰虚(じんいんきょ)」
腎陰虚には下記のような症状があります。
●月経量が少ない
●手足のほてり
●寝汗が多い
●皮膚や目、ノドの乾燥
●おりものが少ない
腎陰虚タイプの方は身体をクールダウンする力が弱く、潤いが失われおり、ほてりや乾燥がおきやすくなります。
腎陰虚の方は、夜は早めに寝ることと、刺激の強いものを食べ過ぎないことが大事です。
魚貝類や豆類など、身体に潤いを与える物がオススメです。
いかがですか? 多かれ少なかれ、ほとんどの方がどちらかに当てはまると思います。
病院の検査結果に出るような症状は出ていなくても、体質の傾向としての「腎陰虚」「腎陽虚」が妊娠力に影響しています。
「腎虚」は、日々の生活習慣と密接に関っています。食事や運動、睡眠、心の状態などから影響を受けやすいので、生活スタイルやストレスをしっかりマネージメントすることが大切です。
腎陽虚も腎陰虚も「腎」のエネルギーが強くなることで必ず改善されていき、それにともない妊娠力も高まります。
セラキュアでの不妊治療では、加齢や過労、ストレスで落ちていく腎の機能を復活させるための鍼やお灸をほぼすべての方の治療に加えております。
西洋医学では原因が分からない不妊症にも、東洋医学的な観点からはいろいろな角度から働きかけることが可能です。お身体の状態などご不安なことがありましたらお気軽にご相談下さい。